<練馬区の性的マイノリティへの支援について 相談窓口はできたけれど…>

私が特に全力で取り組んできたテーマの一つが性的マイノリティの権利保障です。
議員になって最初の一般質問で、性的マイノリティのための相談窓口の設置を求めました。区からの回答は「相談窓口や必要な情報を様々な方法でわかりやすく提供するように努めます。」でした。

そして今年の4月、ついに性的マイノリティに関わる専門の相談窓口が練馬区でも設置されました(第三土曜日の9時~5時)。二年もの時間はかかりましたが、子ども達も含めて多くの当事者が練馬区に安心して日常の悩みなどを相談できるようになる、大きな一歩です。

http://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/keihatsu/jinkendanjo/sankakucenter/sodan.html

しかし、今年の8月、窓口への相談件数を質問したところ、相談はいまだにゼロ、と報告がありました。同様の窓口を設けた川崎市では、前年度は性的マイノリティに関わる相談は1件だったのが75件に急増しています。人口70万人を超す練馬区でまったく相談がないというのはどう考えたらいいのでしょうか?

先日、性的マイノリティの学生から、「自分の性の在り方について家族にも打ち明けられず悩んでいる」との相談がありました。窓口を使ったか確認したところ、存在自体を知りませんでした。その後、区内の当事者や支援者の方々にも確認しましたが誰も知りませんでした。

どのように宣伝したのか、区に確認したところ、ウェブサイトで宣伝しているとのことでした。しかし、サイトを見ても、非常にわかりにくく、自分から探さない限り見つけることは困難です。せっかく窓口を設置したのですから、SNSや区報、当事者団体への直接の連絡など、様々な手段を使ってぜひ広報すべきと区へ求めました。少しでも多くの方がこの窓口を知り、相談ができるよう、私もできる限り多くの方へ伝えていきたいと思います。(写真は今年の東京レインボーフェスタの様子です。)