<高松市 障がい者アートリンク事業について>

視察二日目は高松市が実施している「障がい者アートリンク事業」を学ぶため、障害者支援施設の「銀星の家」を訪問しました。この事業は、障がい者とアーティストが継続的にかかわることで障がい者の感性、創造性を育み、社会促進を図ることを目的としています。事業ではアーティストが週に一度施設を訪問し、絵画や音楽、ダンスなどをともに行い、定期的な発表なども実施しています。現在は12カ所の事業所で実施されていて、参加するアーティストも絵画、ダンス、陶芸など多岐にわたっています。事業の効果として参加者の人間関係が穏やかになった、仕事に前向きにになった、といったことのほか、展示会などを通じて障がいに対する地域の理解が進んだとのことです。

事業を市から委託し、実際に運営しているのがNPO法人ハートリンクで、1,030万円の年間予算でアーティストの発掘のほか、施設とのやりとり、展示会の準備などを一手に担っているとのことです。代表の田野さんのご説明では、事業を実施するうえで大事なことは、行政がすべて行うのではなく、中間支援団体が市民の力を生かしながら、現場の声をもとに事業を行うこととのことでした。

制作の現場や作品を拝見したのですが、それぞれの個性をもとに多様な表現をされていることに驚くとともに、参加者の方がアーティストの方と共に集中して制作をされているのが印象的でした。

練馬区においてもユニバーサルフェスタや区立美術館などのイベントで、障がい者のアート等にも取り組んでいますが、こうした継続的な取り組みを事業化することの必要性を実感しました。また、二日間の訪問それぞれで中間支援団体や市民の参加の必要性が言われる中で、練馬区においても、さらに市民の方も一緒に取り組めるような仕組みが必要だと感じました。