練馬区議会の定例会が終わりました。今回は約2週間、短い期間でしたが図書館の指定管理の継続や、保育園の委託の陳情の審査、そして区の長期ビジョンや自殺対策の案の公表など、非常に多くの議論がありました。

私自身、定例会の初日にぎっくり腰になってしまい、コルセットを手放せない中での議会でしたが、田辺さんをはじめ(一週間に四回も鍼をしていただきました?)、スタッフや皆さんのサポートで乗り切ることができました。

今回の議会の中で改めて考えさせられたのが、行政の仕事とは何か?ということです。国会では水道の民営化が決まりました。本来、住民の生活の基礎を支えるものは、行政が責任を持って実現すべきです。しかしそれが、コスト削減を目的にどんどん民営化されています。

地方自治体でも民間への指定管理や委託が増えており、その中には指定管理に馴染まないものも多くあります。その最たるものが図書館です。図書館は地域における文化発信の拠点であり、そこで働く職員の最大の仕事は人々と本をつなぐことです。そのためにも、図書館では知の蓄積、そして経験の蓄積が求められます。しかし、区内の図書館では12館のうち、9館が指定管理をされており、今回の定例会の中で、練馬、石神井についても指定管理を導入しようという考えが示されました。

指定管理の最大の問題、それは、これまで職員の方々が培ってきた経験や知識が失われてしまうことにあります。数年ごとに契約が更新され、運営企業が変わってしまう、また職員の入れ替わりも激しくなる中で、どうやって継続的に知識や経験を蓄積し、情報を発信することができるのでしょうか。

国が民営化を進める中で、地域でも同じ問題が起こっています。私たちは公共は住民の生活の基礎を支えるべき、という観点からこれからもこうした動きに抗っていきたいと思います。