「家族で楽しむ 多文化共生フェス@大泉」、無事に終了しました。地域でも外国にルーツを持つ方が増えている中で、多文化共生を進めるには小さい頃から様々な文化や考えに触れることが大事、という思いから企画しました。そして、子どもたちが様々な価値観に触れることで、自由に考える力をつけてほしい、という思いも持っていました。

岩瀬事務所ではたくさんのイベントを開催してきましたが、小さいお子さんとご家族をターゲットとした大規模な企画は初めて。多文化と子育てという一見離れたテーマがどれほどの方に関心を持っていただけるかも含めて当日までドキドキしていました。しかし、蓋を開けてみると、90人近くの方に参加いただくことができました。

ゲストは、コンゴ(DRC)出身で元ライオンキングのドラマーのモフランさんと音楽療法士のたたらさん、アメリカでも長年にわたって子どもの発達の専門家として活動してきた茂木さん、バングラデシュ出身で区内の認可保育園で保育士として働くイスラムさん、性的マイノリティの当事者の方など盛りだくさん。それぞれのゲストの方がご自身の経験や思いや知識を子どもたちにもわかるよう楽しく伝えてくださり、あっという間の3時間でした。

モフランさんとたたらさんの絶妙なトークには笑いが止まらない。アフリカンドラムと歌とダンスは、1歳児から大人まで、思わず立ちあがって踊ってしまう。リンガラ語が日本語に聞こえる(&逆もあり)という空耳アワーには4歳児も爆笑。茂木さんの話には、発達「障害」なんてそもそも無いのではないかという話がとても腑に落ちた、というコメント。イスラムさんからは、ベンガル語のミニ講座だけでなく、バングラデシュと日本での子育ての違いについてなど本格的プレゼンがありましたが、「日本では~歳までに〇〇ができないと、というプレッシャーが強すぎるが、もっとおおらかにしたら子育てが楽しめるかもと気づいた」、というお父さんの声がありました。LGBTIの当事者の方の話については、保育園でブルーの電車の下着をはいていた娘が先生に「女の子なのに、どうして?」と言われたというお母さんから、今の時代、ジェンダー固定観念から自由に生きてほしいと実感したという感想など、ほかにもたくさん嬉しい言葉を頂きました。

ぜひこうしたイベント、今後も続けていきたいと思います。