デイサービスを行う方から、ひとり暮らしの高齢者の方が孤立しているというお話を伺いました。その方が支援しているのは80代の女性、ネットや電話でのやり取りもあまり得意ではない中、外出の主な機会は近所のスーパーでの買い物を兼ねたお散歩。

しかしスーパーで最近、自動レジが導入されて買い物が怖くなってしまったとのことです。使い方がわからず時間もかかってしまい、他の方に申し訳ないとのこと。一列だけ店員さんが対応してくれるレジがあるものの、そのうちなくなってしまうかもしれない。「私はもう買い物もできなくなってしまうのでしょうか?」そう仰っていたとのことです。

サービスが自動化され、キャッシュレスになり若い方には確かに便利になっています。他方で、その便利さを享受できない方々への視線があまりに少ない、それがコロナでも明らかになったとも思います。

行政もコスト削減のため、出張所を廃止したうえでデジタル化に大きく舵を切っていますが、そこからこぼれる方への視線こそ大事なもので、絶対に失ってはいけない、自らの反省を込めて改めて思いました。