所属する情報公開および個人情報保護審議会、昨年12月に発生した中学校での個人情報の不適切な取り扱いについて報告がありました。区内の中学校で生徒へSNSのパスワードの提出を求めていたというもの。全国のニュースでも報道されるなど大きな問題になりました。練馬区はこのことを謝罪しています。https://mainichi.jp/articles/20211203/k00/00m/040/497000c

今回の件、私は問題は中学生の生徒のパスワードを学校に提出させた、ということに留まらず、SNSのパスワードを家族をはじめ、誰かと共有するように求めていた点にあると思います。

日本も加盟している子どもの権利条約では16条で子どもは電話や手紙などのプライバシーが守られる、と明記されています。例えば好きな人ができて、SNSで相手にラブレターなどを書いたとして、それを親や学校が見ているかもしれないというのは絶対に嫌だと思います。そもそもこうした指導をすることは、中学生に対して「大人が子どもを信じていない」というメッセージを送るのと同義ではないでしょうか?

大切なのは、家庭と学校、子どもがしっかりと話し合いをして、信頼関係を築くこと。来年度からは、この項目自体を削除するとのことですが、それと併せて子どもの権利条約の精神をより実効的に反映させるために練馬区でも子どもの権利条例が制定されるよう、訴えていきます。