今年度の最後となる補正予算では、合計で143億円の増収になりました。その一番の理由は税収の増、具体的には企業の景気回復に伴う法人税の増収、そして50代、60代で働く方が増えたことによる区民税の増収とのこと。これを受けて練馬区は積立てるお金(基金)を増やしています。

私たちが反対した一番の理由は、今回練馬区が土地を購入するための基金(用地取得基金)を24億円も増やして合計で128億円にしたこと。目的は緑を守るためやまちづくりのためとしていますが、そもそも今年度の予算は財源が厳しいということで住民の皆さんに多大な犠牲を強いています。高齢者のおむつの補助や配食事業、また3番目のお子さんが生まれた際のお祝い金なども削られました。

いくら大企業が潤っても暮らしは厳しいまま。50代、60代の働く方が増えたというのも、必要に迫られてのこと。今やるべきことは、土地を買うための基金を積み立てることではなく、困窮している方への支援やコロナで削減した給付をもとに戻すことです。

その中で、土地を買うための基金を24億円も増やすというのは適切とは言えません。コロナに備えるならば、用途を定めない財政調整基金などにすべきです。最終的には私たちと共産党だけが反対して予算は可決しました。今後も訴えていきます。