先日、学校関係者の方から給食費の補助について自身の働く学校では受け取れなかったとご相談を頂きました。https://iwasetakeshi.net/2022/05/school-lunch-2/

練馬区は6月の補正予算の中で、食品の高騰にあわせて、小学校では1食あたり15円、中学校では13円の補助を9月まで行うことを決定、5千万円ほどの予算を計上しました。しかし、実際には支給されていない学校があるとのこと、非常に驚いて練馬区に確認をしました。

区の回答は、今回の補助は保護者に更なる負担を求めないことを目的にしているので、『赤字が出た学校のみ、給食費の補助をする』とのこと。

しかし、学校にとっては、赤字が出ないように仕事する事が基本なので、多くの学校では受け取れない状況になっています。ご相談頂いた学校でも、赤字にならないよう今まで貯めてたお金を使ったり、お魚やお肉を小さくして、壊れた炊飯器も直せずなんとか乗り切ってきたとのこと。まじめに仕事したのに子ども達の給食代が補填されないなんて…と落胆をされていました。

区の目的はあるにしても、現場の方々は限られた予算のなかで、頑張って給食を作っています。我慢した学校が受け取れないというのは、税金の使い方としても適切ではないと思います。そもそも給食は年間計画に沿って作成しているはずですから、その月だけ抑えたからといって、補助をしなくていいということにはならないはず。区の考え方ですと、実際に対象になるのは予算が決定した後の7月と9月の2か月だけ、予算を使いたくないのでないか、とも感じてしまいます。ぜひこうした運用を改めるよう、求めていきます。