選挙前、最後の決算審議では練馬区の図書館の根幹を担っている非正規公務員(図書館専門員)に区として誠意と敬意を示し、待遇改善を行うよう求めました。詳細は議事録をご覧ください。

【はじめに】

民主主義の根幹である国民の知る権利を保障し、生涯学習を支える役割を担うのが公共図書館です。その中で、練馬区の図書館で長年に亘って中核を担ってきたのが図書館専門員です。現時点では57名が会計年度任用職員の図書館専門員として図書館業務を担っています。

【岩瀬の訴え: 図書館専門員や主任図書館専門員は練馬区の財産!】

会計年度任用職員と位置付けられているものの、図書館専門員は専門職であり、専門的な仕事を全て担っています。現在働いている図書館専門員の方々の専門的な知識、そして何よりも練馬区という地域に特化した経験は練馬区の財産であり、図書館の運営には不可欠です!区の見解を求めます。

【区の回答】

司書というのは図書館法第4条に規定する図書館における専門的職員ということで、選書やレファレンスなどの業務を遂行するにあたってその専門的見地や経験は必要と認識しています。また図書館専門員は長年練馬区立図書館で勤務をしていますので練馬区の特性をよく認知しています。

【岩瀬の訴え:5年の任用期限撤廃を!】

練馬区が専門員の重要性を認識しているのであれば、図書館運営には地域に特化した経験が不可欠であるという事実を踏まえて、5年目に公募を行うとする任用期限を撤廃すべきです!

【区の回答】

任用や勤務条件については、これまでもそして且つ今後とも区として制度の枠組みの中で適正に対応していくものと認識しています。

【岩瀬の訴え:職員の待遇改善を!】

23区の中には、会計年度任用職員であっても任用期限を撤廃している区もあります。練馬区が定めた上限の5年まで残り2年半、練馬区としてもぜひ撤廃すべきです。
また、図書館専門員は学校との連携や読書推進、指定管理館とのやり取りも非常に多いものです。総務省の通知に従い、勤務実態を調査したうえでパートではなくフルタイム化を検討すべきです。

【岩瀬の思い:図書館専門員が果たしてきた役割は図書館の使命そのもの!】

今年8歳になる私の息子も図書館に助けられてきました。司書の方から紹介される本を通じて息子も、そして私自身もコロナ禍での苦しみを忘れ、新しい世界に触れることもできました。

本来、会計年度任用職員とは、業務繁忙期や職員に欠員が生じたときに、「職員の補助」として1会計年度内を任期として任用されることを法律の趣旨としています。図書館専門員や主任図書館専門員が果たしてきたことは補助ではなく、図書館の使命そのものです。その使命と役割に区として敬意と誠意を示すこと、今後も待遇改善を訴えます!