12月7日の都市整備委員会では桜台東部地区の防災まちづくりについて報告がありました。今後、12月16日、17日に説明会を開催し、来年度以降に整備を進めることになります。一方で防災まちづくりについて、地域の方々も防災の必要性や重要性は認識する一方で、そのために道路を拡幅する、ということに対しては多くの反対の声が挙がっています。特に、桜台3丁目を東西に亘って拡幅を予定する道路については、地権者の方を中心にその必要性について多くの反対の声が挙がっています。

このことについて、委員会で質疑をしました。練馬区は2022年に改めて住民アンケートをしたところ、道路の拡幅について、83%の住民が賛成したと回答。しかし、アンケートのうち、回答があったのはわずか14%。しかも、実際に道路の予定地に住んでいる方はそのうちわずか35%、つまり地域の地権者の4%程度しか答えていないことに。住民の総意とはとてもいえません。実際に、11月3日には反対住民による「桜台東部地区道路を考える会」も立ち上がっています。

練馬区は防災まちづくりのためには道路の拡幅が不可欠だとしていますが、そもそもその根拠の一つとしていた「消防活動困難区域」という考え方についても、消防庁は平成9年度には考え方を変えており、現在の消防庁の基準では困難度では最も低い1か2に該当しています。

防災のあり方には道路拡幅以外にも様々な方法があります。住民に道路の必要性を理解してもらうのではなく、住民の声や思いを十分に反映させて計画そのものを見直すよう、引き続き訴えます。