岩瀬たけし

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視察報告① 石垣市 の挑戦、日本初! スクーターシェアリング の取組

練馬区議会の行政視察 練馬区議会では年に一度、所属する委員会で他の自治体での先行的な取り組みを学ぶために行政視察を行います。 「都市農業・みどり環境等特別委員会」 では11月11日~12日に沖縄県の石垣市と那覇市を訪問しました。 持続可能な発展を目指した島づくり「石垣市エコアイランド構想」 石垣市では、#石垣市エコアイランド構想 の取組の一つとして、日本で初めて導入した電動スクーターのシェアリング事業を学びました。石垣市では観光客の増加(年間138万人)に伴う環境の破壊やライフラインの確保が大きな課題となっています。そうした中、市は2013年に「新たな価値の創造による“持続可能な発展”を目指した島づくり」を目標に「石垣市エコアイランド構想」を策定し、その一環として昨年からスクーターシェアリング事業を開始しました。 日本初!、スクーターシェアリング スクーターのシェアは台湾で誕生したサービスで、石垣市は導入にあたって、住友商事と台湾の民間企業(Gogoro社)と協定を結び、200台の電動スクーターを購入するとともに、太陽光発電によるバッテリーステーションを5カ所に設置しました。 スクーターは一度の充電で70㎞の走行が可能で、電池はステーションで交換します。沖縄では公共交通が進んでおらず、ほとんどの住民は移動を自家用車かタクシーに頼っています。そのため、車の数は市民2人に対して1台、スクーターについても7人に一台と全国平均を大幅に上回っている中で、シェアスクーターを普及させることでCO2の排出削減や渋滞緩和などを目標としています。 実際にステーションを視察しましたが、ステーションに設置されている太陽光パネルで簡単に充電ができるという点も含めて非常に使いやすいものでした。(スクーターシェアリングについて詳しい説明はこちらから) 練馬区で学べることは? 練馬区での導入においては、交通事業等が異なる中で、利用者の安全への配慮やステーションの設置など多くの課題もあります。しかし、石垣市として環境問題を解決するためにこれまでの常識にとらわれず、海外の先行事例も積極的に取り入れていく姿勢は勉強になりました。 これまでも委員会などで、海洋プラスチックの削減を図るためにビニール袋の有料化などを訴えてきましたが、その都度区からは国や都の動向を見ながら対応する、といった答弁が続いてきました。しかし、石垣市のように明確な意思があれば、自治体として独自の対応を図ることは可能です。石垣市の取組を参考に、練馬区としても海外の先行事例なども検証しながら、積極的な環境問題への取組をはかるよう訴えていきたいと思います。

ソーシャルインクルージョン の考えを練馬区にも! 国立市から学ぶこと

練馬区は東京都から初めてヘイトスピーチを認定 練馬区でもヘイトスピーチは増えていて、10月には東京都は初めて、練馬区と台東区で行われた街宣活動をヘイトスピーチに認定しています。練馬区に対しては何度もヘイトスピーチを禁止する条例を策定すべきと訴えてきましたがなかなか進んでいません。そうした中、「ヘイトを許さない街づくり―国立市に学ぶ」に参加しました。講師は市議の #上村和子 さんと人権・平和のまちづくり審議会委員の #押田五郎 さんでした。 国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例ってどんなもの? 国立市では、今年の4月に「国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例」が施行しました。 この条例の特徴は基本理念として「ソーシャルインクルージョン」の考えを示している点です。ソーシャルインクルージョンの基本的な考えは「誰のことも排除しない」ということで、この条例ができたことで、すべての施策の根底にはソーシャルインクルージョンの視点が求められることになります。 本当に一番困っている一人のために動ける政治家こそがみんなのために動ける政治家である 講演された上村さんや押田さん、そしてご紹介いただいた故佐藤元市長の言葉にはとても重みがありました。 「議員の仕事は(差別を受けている)当事者よりも一歩先に行くことであり、議員が先頭に立って叩かれるべき」、「人権の問題の前には保守も革新もない」、「政治家である前に一人の人間でなければならない」、「本当に一番困っている一人のために動ける政治家こそがみんなのために動ける政治家である」言葉の一つ一つがとても印象的でした。 練馬区では条例は「必要ない」という答弁 ソーシャルインクルージョンについては5月に国立市への視察を行った後、私の一般質問でも取り上げました。練馬区の回答は「すでに男女共同参画計画のなかで誰もが安心して地域で暮らせるための支援を施策として位置づけ、改めて人権課題についての条例の制定や基本方針をまとめる考えはない」といったものでした。 ソーシャルインクルージョンは理念ではなく実践そのもの。練馬区でもぜひ導入を! しかし、上村さんもおっしゃったようにソーシャルインクルージョンは理念ではなく政策であり実践そのものです。基本理念として示すのではなく、それぞれの施策の中でどのように具体化していくかを問うものです。それは例えばヘイトの問題であり、非正規公務員の問題であり、学校の子ども達の問題であり、外国人やLGBTの問題でもあります。国立市の活動を参考にしながらあきらめずに地域の中で繰り返し条例の制定を訴えていきたいと思います。(写真は5月に国立市役所を視察した時のものです)

練馬区の子ども食堂 皆さんのご自宅の近くにも。どこにあるかご存知ですか?

子ども食堂、1年間で1400カ所増えて3700カ所へ! 家庭環境の問題や経済的な事情を抱えた子どもたちを地域で見守り、支える拠点となる「こども食堂」が、全国の3700ヵ所以上に開設されているとの調査結果が明らかになりました。この数値、わずか一年前(18年)の調査時よりも約1400カ所増え、約1.6倍とのことです。 練馬区でも14カ所以上の子ども食堂があります。 練馬区でも区への情報提供があったものだけでも14カ所以上の子ども食堂が存在します(今年2月時点)。開催日や参加可能な方など、それぞれ特徴がありますので、ぜひ皆さんのご自宅の近くの子ども食堂をご確認いただいて、必要な方などへお知らせください。    

By |2019-11-08T15:03:35+09:002019年11月8日|Tags: , , |0 Comments

練馬区のすべての小中学校に障害者トイレの設置と増設を!

車いす対応トイレは区内98校のうち91校で設置、オストメイト対応トイレは50校。 れいわ新選組の木村英子議員が国会で初質疑を行い、避難所での障害者用トイレの増設を訴えました。練馬区の避難拠点は区内に98カ所ある小中学校になります。先日、保護者の方からすべての小中学校に障害者の方も使える「誰でもトイレ」はあるの?という質問をいただき、区に調査をお願いしました。 車いす対応トイレが設置されていない学校は? その結果、区内で98カ所ある小中学校のうち、91校で車いすの方が利用できる誰でもトイレが1カ所ずつ設置されているとのこと。設置されていないのは仲町小学校、開進第四小、練馬第二小、開進第一小、小竹小、大泉南小、開進第二小の8校で、仲町小、開進第四小は2019年度、練馬第二小、開進第一小は2020年度に設置工事を行うとのことです。また、オストメイト対応トイレは、区内の28の小学校、22の中学校で設置がされているとのことです。 国会での質疑を受けてすべての小中学校に障害者トイレの設置と増設を! ほとんどの学校で1カ所ずつは車いす用トイレが設置されていますが、災害時の緊急避難拠点として機能刺させる単にも、まずはすべての学校に車いす用トイレとオストメイト対応トイレの設置を進めるとともに、複数のトイレが設置されるよう区に対応を求めたいと思います。

ねりパパ のパワー、災害時の子育てでも大きな一歩。練馬区へ数千本の哺乳瓶を寄付へ!

練馬のパパの子育てを支えるネットワーク、「ねりパパ」知っていますか? 私も参加しているパパの子育てグループ「 ねりパパ(練馬イクメンパパプロジェクト)」。目的はパパも子育てのしやすい社会をみんなで作っていくこと。活動を通して、子育ての悩みを一緒に考えたり、先輩パパに相談に載ってもらったり、たくさんのパパ達が楽しみながら参加しています。普段は、児童館で絵本の読み聞かせをしたり、お祭りでバルーンをつくったりもしていますが、特に強いのが子育てに集まったパパたちのネットワーク。今回はそのパワーを改めて実感する出来事が。 ねりパパのネットワークで練馬区へ数千本の哺乳瓶を寄付へ 先日、SNSで練馬区が避難所で災害用に液体ミルクの備蓄も始める、と投稿しました。これまでの備蓄は粉ミルクしかなく、災害時に綺麗なお湯をどう確保するかが問題だったのですが、この問題を解決するために練馬区は23区で4番目に液体ミルクの備蓄を決めた、というものです。 その投稿を見たねりパパの仲間から「必要なら会社で作っている哺乳瓶を練馬区に寄付できるかも!」との申し出が。 実はこれまで、練馬区では哺乳瓶の数が十分ではなく、紙コップで飲ませることも想定していました。早速、練馬区の担当部署と繋いで数や保管の際の衛生面などを協議。練馬区にとってもありがたいということで、数週間で話がまとまり、すべての避難拠点に無償で数千本の哺乳瓶が寄付されることになりました。ねりパパに心から感謝です。 (写真は寄付いただいた哺乳瓶です、とってもお洒落!)  

明治学院大学での講演 「変化を起こすのに幼すぎることはない」

明治学院大学での講演会(11月2日) 明治学院大学の白金祭の政治講演会でお話させていただきました。ありがたくお受けしたのですが、あとで聞くと去年のゲストは立憲民主党の枝野さん、過去には前原さんなど有名な方ばかり…私でいいのだろうか、とお腹が痛くなっちゃいましたが聞いてみたら私たちの暮らしと地域の政治とのかかわりについてお話してほしいとのこと。 子どもの貧困、性的マイノリティ、外国籍の子どもの学校での課題などについてお話しました。また、当事者の声として、バングラデシュ国籍の大学生、LGBTの当事者、子どもの貧困問題に取り組むNGO「あすのば」で活動している大学生に話をしてもらいました。 日本で暮らす外国人やLGBTの当事者、子どもの貧困に取り組む学生の訴え バングラデシュ国籍の大学生は、日本生まれで日本育ち。大変な努力家で芯の強い方です。日本の大学に奨学金を受けて通っていますが、それでも政府や社会から「いやというほど自分が外国人であることを実感させられてきた」とのことでした。政府が日本に住む外国人に求めているのは「どれだけ日本の経済に貢献できるか」であり、例えば、「家族滞在」の在留資格に居る間は、たとえ日本にしか住んだことがなかったとしても、もしお父さんが仕事を失ってしまえば、セーフティーネットはなく、その瞬間に日本から追い出されてしまう、いつもどこかで心配しなければいけないと訴えていました。 LGBTの方は学校で受けたいじめのこと、そして現在、当事者の方からの相談を受けて取り組んでいる中学校の制服の事などをお話されました。子どもの貧困に取り組む大学生からは、子どもは「施す」対象ではなく、「権利の主体」であるという認識が大切というお話をいただきました。 グレタさん"変化を起こすのに幼すぎることはない" 世界で行われた調査で、「私個人の力では政府の決定に影響を与えられない」という質問に、そう思うと答えた15歳の若者が日本は最も多かった(全体の8割)という結果が出ています。でも、そうじゃないということ、皆さんが声をあげることで世界は変わるという思いを込めて、地球温暖化問題について、スウェーデンの活動家のグレタさんが言った言葉「変化を起こすのに幼すぎることはない」を最後に紹介させていただきました。たくさんの学生を前にお話しすることで私もパワーを頂きました☺    

プレミアム付き商品券 購入申請は練馬区でもたったの3割!

消費税増税対策として始まったプレミアム付き商品券事業で、対象者である低所得者のうち、実際に自治体に購入を申請したのはわずか3割程度にとどまっていることが共同通信の調査で分かりました..記事はこちら 練馬区でも10月末の段階で申請者はたったの3割 練馬区においても10月末現在で低所得者による申請は3割程度とのこと。最大の理由は、「所得が低い方にとって、2万円の出費は困難」ということ。国は最大で2千万人の利用を想定していましたが、このままでは目的としていた個人消費の下支え効果は限定的となり、制度の実効性も問われます。最初から所得が低い方にとって2万円もの支払いをすることは厳しいことはわかっていたこと、そのために合計で1800億円以上もつぎ込むなんて、大変な無駄遣いです!  

【恩納村 の SDGs への取組 「近すぎて、大切なものに気づけない」行政視察報告③】

視察の二日目、恩納村のSDGs(Sustainable Development Goals)の取組を学びました。SDGsとは、国連が提唱する持続可能な開発目標のことで、「誰も置き去りにしない」ことを基本理念にしています。各自治体でも取組が求められているなかで、恩納村はサンゴの保全を中心とした計画を策定し、国から昨年度、SDGsのモデル事業にも選ばれました。 村は「サンゴの村宣言」を行ったうえで、持続可能な観光を中心に据えながら、女性の社会進出、賃金の向上、ダイバーシティやバリアフリーの推進などにつなげることを目標にしています。また、観光目的税を導入して、宿泊の際に一定の税を徴収し、環境の保護にもつなげる取組も行おうとしています。 事業を展開する上で一番の課題の一つは、サンゴがあまりに身近にあり、その大切さに気付いていない住民の意識を変えていかなければいけないこと、とのことでした。そして具体的には課題を可視化する取り組みなども行うとのことでした。 練馬区においても、子どもの貧困、障がいを持った方への支援、緑の保全など問題は山積していますが、地域で暮らす中であまりに日常のため、一つ一つの問題になかなか気づきづらい、といった状況があると思います。今回の恩納村のSDGsへの取組はこうした課題を可視化し、解決を図るという意味でも参考になるものでした。練馬区においても「誰も置き去りにしない」持続可能な開発とは何かを議会や住民が一緒になって考え、練馬区としてのSDGsを打ち出すべきだと思います。

【沖縄 恩納村 の光と影 行政視察報告②】

練馬区議会の視察の二日目、恩納村を訪問しました。恩納村はサンゴを中心とした観光の村、住民はわずか1万人ですが観光客は年間280万人に達します。村は持続可能な観光に取り組むべく住民や企業と協力してサンゴなど環境の保全に全力で取り組んでいます。 しかし、村の3割は米軍の基地。射撃場として使われていて、日常的に砲弾の音が聞こえてくるとのこと。砲弾による山火事も発生しています。しかし、基地内は治外法権で日本の消防隊は入れず、しかも米軍の消火はなぜか17時に終わってしまうので、一晩中山が燃え続けることもあったとのことでした。 どんなに村が自然を守るための努力を続けても、こんな形で基地がある限りは不可能です。観光客の方々は海沿いの綺麗な姿を見て感動して帰りますが、その裏側にはこれほど大きな問題があること。私たち一人ひとりが受け止めるべき問題です。  

【行政視察報告①】那覇市では学校の統廃合は当面は行わず。住民の意見を踏まえた今後の公共施設のありかた。

練馬区議会では各委員会で年に一度、先進事例を学ぶべく、行政視察を行います。私が所属する企画総務委員会では沖縄県を訪問します。 視察の初日は、那覇市の「ファシリティマネジメントの推進」について学びました。ファシリティマネジメントとは公共施設の管理のことで、国は全国の自治体に対して老朽化した施設の建て替えや廃止、配置転換などを長期的な計画で示すよう求めています。 練馬区では2017年に「公共施設等総合管理計画」を策定しています。那覇市では練馬区に先立つこと2年、2015年に公共施設の今後のありかたについての基本方針であるファシリティマネジメント基本方針を策定しました。 【那覇市と練馬区の比較】 那覇市の人口は約32万人、練馬区(73万人)の約半分です。財政規模についても那覇市が1280億円で練馬区が2,600億円程度とちょうど半分くらいになります。 他方、那覇市が所有している建物は総面積が108万㎡、内訳は公営住宅が39%、学校が35%を占めています。練馬区では総面積は約120万㎡であり、その約半分は小中学校が占めています。 【那覇市の特徴】 練馬区と那覇市での公共施設の今後に対する最大の違いは、那覇市では削減の数値目標を定めている点です。那覇市は方針で今後の40年間で15-20%、公共施設の延床面積を削減することを掲げるとともに、新たな施設の建設は行わないことを示しています。 また、練馬区との大きな違いとして、那覇市では公共施設の今後を考える中で、学校の統廃合は当面は行わない、という考えを示しています。その理由として、数年前に市内で統廃合を行おうとしたところ、地域の大きな反対で頓挫したためとのことでした。市としては、子どもの数の減少などもあり、統廃合を必要とは考えてはいるが、地域の住民の理解が得られない限りは難しいとの考えでした。 一方で、市営住宅について一部屋当たりの面積を小さくするなどして収益性向上、コスト削減に取り組んでいます。今後の取組として学校プールの共有化やサ高住事業者による市営住宅の運営なども検討するとのことでした。 【岩瀬の意見】 それぞれの自治体で公共施設のありかたについての方針、取組が異なることは勉強になりました。那覇市のように、最初から公共施設の削減目標を決めるというやり方には賛同できません。 練馬区では公共施設の削減のために、光四中を廃止したほか、今後も小中学校の統廃合に積極的に取り組もうとしています。他方、那覇市では数値目標を定めたものの、地域の声を聞きながら学校の統廃合は行わない一方で、既存の施設の面積や設備を建て替え時に削減したり、多機能化したりすることなどを通じて対応をはかろうとしています。那覇市の方法にも多くの課題はあるものの、少なくとも住民の声を聞きながら対応を変更するという意味で、民主的であり区としても参考にすべきだと思います。