「震災・原発避難者は いま part2」に参加して 区域外避難者への支援打ち切りについて

本日、私も会員となっているNPO法人 福島子ども保養プロジェクト@ねりまが主催した講演会「震災・原発避難者は いまpart2」に参加しました。この講演会、避難者の方の置かれている状況を知り、私たちに何ができるかを考えるものでした。 講演では特に、今年の3月末で福島県や国によって打ち切られようとしている、避難指示区域外の避難者(「区域外避難者」)の方に対する住宅の無償提供について伺いました。区域外避難者とは政府による避難指示のない地域から避難した方のことで全国に26,600人、そのうち練馬区には東京23区で二番目に多い135名(避難者全体で220名)が避難しているとのこと。こうした方への避難住宅の提供が今年の3月末に打ち切られるもので、2016年11月現在では70%の方が4月以降の住居が決まらず不安な思いでの生活を強いられています。 区域外避難者の方は子どもを被ばくから守りたいという気持ちで避難をしている方が多く、夫を福島に残し母子で避難していて、経済的に困窮している方も多くいます。しかも、東京電力からの定期的な賠償は全くなく、唯一のものとして避難住宅が提供されていましたが、これが打ち切られるというものです。 そもそも、国が設定した「避難指示地域」というのは、原発事故前の測定値0.03μ㏜/hに比べて127倍にのぼる3.8μ㏜/h(年間20ミリシーベルト)以上の地域であり、この数字に対しては、国連人権理事会の特別報告書の中でも1ミリシーベルト以上の地域は避難地域指定すべきだと指摘されています。(2013年5月24日 毎日新聞)。 国は上記の値でも人体に影響はないとしていますが、20年後30年後のことは誰もわかりません。白血病の人が増えた等のことがあったとしても、因果関係の立証が難しい中で、どちらにせよ国は否定するでしょう。 科学的に安全か安全でないかという、ずっと後にならないと分からない(厳密には後でも証明されようがない)議論よりも、一番重要な事実は、区域外避難者の方は、「事故が無かったら避難することもなかった」、ということだと思います。それまでの日常が外部的な要因で全く変わってしまったということは動かしがたい事実であり、現に、避難者の皆さんは元の地域に安心して住めないと感じているわけで、それが避難者の方の落ち度とどうして言えるのでしょうか。 住宅支援を打ち切られることによって、区域外避難者の方は、強制的な帰還か、避難の継続による生活の困窮のどちらかを選ぶことを余儀なくされています。 こうした状況に向き合うのは行政や東電の責任だと思います。 原発事故があった当時、お子さんが3歳だったという避難者の方からもお話を伺いました。30年の住宅ローンで家を購入したばかりだったが、家族が離れ離れとなり、経済的に困窮しているとともに、小学校にあがった子どもは、「過剰反応だ」といじめられたりすることを恐れて学校で避難していることも言えずにいるとのこと。お話の中で印象的だったのが、「子どものために」と思い活動してきたが、でも、このことが逆に子どもに負担を強いてしまっているのではないか、でも、このことを少しでも多くの方に知っていただきたいと思い頑張っている、ということでした。 私にも2歳の息子がいますが、もし同じ立場に置かれたとしたら、これほど強くなれただろうか、と考えると聞いていて涙が出そうになりました。 練馬区議会にも、福島原発事故による避難者が安心して暮らせる住まいの確保を求める陳情が出されていますが、審議がされないままの状態です。国や都が住宅支援を打ち切ろうとしている中、行政として責任を果たすために、その延長を議会でも求めるとともに、練馬区としても、独自の支援策を講じるよう、議会でも訴えていきたいと思います。

区政報告会(いわせてカフェ)の実施

先日、地域で議会ごとに恒例となっている「いわせてカフェ」を行いました。このカフェ、皆さんとお茶を飲みながら、地域のことや気になっていることをゆっくりお話するというものです。 先日のカフェ、急なお知らせだったにも関わらず16名もの方にご参加いただきました。最初に、先日終わった第三回定例会のことや、現在、説明会も行われている公共施設等相互区管理計画のことなどをご報告し、その後、皆さんから自己紹介とともに、地域のことや気になっていることをお話いただきました。 皆さんとのお話、公共施設等総合管理計画によって子どもの環境が悪化してしまうのではといった話題から、トランプ大統領によって今後世界はどうなってしまうのかといった国際的な話まで、どんどん広がっていきます。そのほか、現在、大江戸線延伸に先立って建設されている230号線の予定地に住んでいるので立ち退かなければいけない、というお話や、関越高架下の「再開発」の予定地近くに住んでいるが、土日も含めて騒音や振動がひどくて、ゆっくり休むこともできないといった切実なお話も伺うことができました。 こうしてカフェ形式でお話を伺うことで、地域の中で今、何が起こっていてどんな問題があるかなどを具体的に知るとともに、それを宿題として頂くこともでき、非常に勉強になっています。次回は17日、木曜日の午後に事務所で開催する予定です。皆さんもぜひご参加ください!!

いわせてカフェのご案内

明日(11月12日)、13時半から大泉教会で「いわせてカフェ」を行います。 こちらのカフェ、皆さんとお茶を飲みながら区政のご報告とともに皆さんが気になっていることなどをざっくばらんにお話するものです。議会のたびに行っていて、毎回、参加者の皆さんから様々なお話を伺えることを楽しみにしています。11月17日(木)には13時半から事務所でのカフェ、また、11月19日(土)には先日国会で強行採決されたTPPに関する勉強会を大泉図書館で行います。 途中からの参加も大歓迎ですのでぜひお越しください!!

エクアドルからのホームステイ

突然ですが、先日からエクアドルの友人、ミリアムさんがホームステイをしています。 ミリアムさんはスペイン語の先生で、JICAの専門家としてエクアドルに赴任していた時、授業を受けていました。私も南米で長く暮らしていたので、通常の会話は問題なかったのですが、当時の仕事は先住民の方の収入改善ということで、現地の特産品の食用ネズミ!(モルモット)や地鶏のマーケティング。ネズミや鶏の各部位を何と説明したらいいのか、などそれはそれは恐ろしい授業を日々受けていました(笑)。 そんな彼女、日本に3週間滞在するという事で、そのうち2週間を我が家でホームステイ。ということで、仕事から帰ると、突然スペイン語だけのラテンな世界が始まります。 そんな彼女、ラテンな性格(?)でほとんど下調べをせずに日本に来たらしく、先日、「せっかくだから好きな場所を案内するよ!どこがいいかな?」と聞くと「えーと、そうね、東京にはとっても大きな通りがあると聞いたのでそこに行きたいわ!」。私「…。」「大泉学園通りも大きいけど、そこじゃないね。。。もう少し情報ないかな?」「映画で見たことがあるのだけど、いくつも信号があるの。」そこで、ようやく渋谷のスクランブル交差点とわかりました。あとは、「東京にとっても有名な犬がいる」(渋谷のハチ公)、とか「照明が綺麗で古くて大きなお寺」(浅草寺)とか、毎回いろいろと試されている気分に… そんな彼女の眼を通して日本を見ると、私にとっても勉強になります。町の清潔さ、安全さに感動する一方で、関越高架下の高齢者施設予定地を見ると、「日本は進んでいるはずなのに、こんなところで高齢者の方を過ごさせるなんて、信じられない!」と衝撃を受けていました。外国人の視点から見てもこれほどひどい関越高架下の活用、改めておかしいことだと実感しました。

光が丘四中の閉校案に関する保護者および地域説明会

本日、光が丘第四中学校の閉校案について、保護者や地域の方への説明会がありました。平日の夜にも関わらず、80名近い方が参加していました。 説明の後の質疑応答、参加者の方からたくさんの意見や質問がありました。非常に短い期間で閉校の方針を決めてしまったことへの不満、学校選択制で人気が無いという理由で閉校になってしまうということへの憤り、発言された方はすべて閉校案に対して強い反対の意思を示し、賛成の方は一人もいませんでした。 教育委員会は閉校の理由について、今日の説明会でも、「生徒数が少ないとわれわれ(練馬区)が考える理想的な教育環境を維持することができない」、「過小規模では教育環境が不十分」などと繰り返し述べていました。 しかし、それは、あくまでも区の意見であって、そこには当事者である保護者や生徒、そして地域の方の意見は全く反映されていません。 行政は「皆さんの声を聞きながら」と口では説明していますが、実際にはこれだけ反対している当事者の声に耳を傾けずに、自分たちの価値観や都合だけで決めようとしているそのあり方には練馬区の姿勢を象徴していると感じます。これからも議会や委員会でしっかりと白紙撤回を求めて議論していきたいと思います。

Go to Top