南米エクアドルで車いすの大統領が誕生します、日本では?

私が議員になるまで2年にわたって活動していた南米のエクアドルで5月から車いすの大統領、レニン・モレノ氏(Lenín Moreno)が誕生することになりました。南米も含めて、世界が右傾化している中で、エクアドルでは左派政権が続くことになります。 このモレノ氏、1998年に車で強盗にあい、銃撃を受けて、両足の自由を失ったとのこと。その後、うつ状態に苦しんだものの、「犯人を許す」という心境に達し、心が解放されたそうです。その後、ユーモアや愛、友人や家族との繋がりこそが痛みを癒す、という考えで多くの著書も記しています。 今回の大統領選挙では、右派の候補である銀行家を接戦で破り、「私はすべての国民のための、中でも特に貧しい人々のための大統領になる。」と言っています。(毎日新聞の記事より) 一方で、日本を見ると、障害者差別禁止法などは成立したものの、障がいを持つ政治家はまだまだ一握りです。日本は経済大国として、エクアドルに対しても毎年、多くの技術支援を行っていますが、むしろ日本がエクアドルや、ムヒカ元大統領の国、ウルグアイなどから学ぶべきことも多いと思います。 http://www.asahi.com/articles/DA3S12880466.html (写真は2014年、集落でのワークショップの様子です。)

2018-08-21T09:41:39+09:002017年4月25日|Tags: , , |

全国学力テスト、本当に必要なの?(今日の新聞から)

今朝(4月19日)の朝刊に全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の問題が掲載されていました。こちら、すべての小学6年生と中学3年生を対象に実施されていて、今回が10回目になります。 学力テスト、始まった時から、教育現場を中心に大きな議論がありました。 このテスト、当初の目的は、子ども達の普段の学力を地域ごとに調べて、苦手な分野などの傾向を指導の改善などに反映させることにありました。つまり、競争などをさせるものではなく、学校ごとの成績を出したりはしない、というのが前提です。 でも現在は、学力テストが学校間の競争の材料にもなってしまっています。 例えば、島根県では、小中学校の2割が、昨年、学力テストの順位を上げるために、過去問を解かせたり、放課後に補習をしたりしたとしています。これでは「普段の学力」を把握して、それを今後に活かす、という本来の目的からかけ離れているものですし(こうした傾向について、昨年、文部科学大臣も「本末転倒だ」と述べています)、その結果、教育の現場、子供達にとっても負担になってしまっています。 学力テストについては、子ども達が自分の客観的な学力を知ることができるし、苦手分野を知ることもできる、という肯定的な意見もあります。しかし、このテスト、4月に行われて、その結果がわかるのは夏休み明け、4か月以上たってからになります。これでは、子ども達や保護者にとっても、効果的とは言えません。 藤田英典・東大名誉教授は「テストと名がつくものに、対策が講じられるのは当然だし、都道府県別結果を公表している以上、競争は必ず生まれてしまう、学力の把握や指導法改善のためなら抽出調査や10年に一度で十分だ。」と述べています。(毎日新聞の記事から) 毎年60億円もの税金が使われる学力テスト、本来の目的とはかけ離れ、また教育現場や子ども達にも負担を強いるようなものであり、10回を迎えた中で、本当に必要なのかも含めてそのあり方について、地域でもしっかりと議論をする必要があると思います。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170418/k10010952441000.html

Go to Top