練馬区立中学校生徒海外派遣について:お金がないと参加できない現実

練馬区は国際理解を推進するために友好都市のオーストラリア・イプスウィッチ市に中学校から男女1名ずつを毎年夏に派遣。約30年実施しています。子ども達は8日間現地で滞在、ホームステイなどを行います。選ばれた子どもには非常に貴重な機会。ただし、参加には4万円の自己負担が必要。 […]

練馬区、低所得の子育て家庭へ新たに10万円の給付へ。「真に生活に困窮する住民」とは?

練馬区議会第4回定例会、補正予算として、急激な円安を背景した物価上昇が拡大・長期化するなかで「真に生活に困窮する区民」への更なる支援として、低所得の子育て家庭に対して、区独自の給付金を子ども一人あたり一律「10万円」を支給するとのこと。 […]

就職が決まったらご褒美に3万円?なぜこんなお金の使い方をするのでしょうか?

練馬区はコロナ禍で経済的に困窮する方を対象に、独自の支援策として就職支援給付金を実施すると発表。これまでに家賃の補助(住居確保給付金)や生活の補助(自立支援給付金)を受けてきた方の中で、就職が決まったら3万2千円を支払うというもの、今回の補正予算で5千万円以上を計上しています。 しかし多くの方は、コロナ禍で仕事をしたくても決まらずに苦しんでいます。その中で就職が決まった方だけインセンティブとして3万円を配るというのは適切なのでしょうか?そもそも、現在は家賃も払えず、ご飯もろくに食べられないというご相談も多くいただいています。本来であればひとり親家庭の支援や食事にも困窮する方への支援に繋ぐべきです。議会で改善を求めます。

コロナで失業した方の訴え「数年前まで一部上場企業の正社員、自分がこんな状況になるなんて想像もしていませんでした。」

日々、非常に多くのご相談を頂いています。先日、コロナで仕事を失った方からお話を伺いました。(個人情報のために一部内容を変更しています) その方は今年45歳、私と同年代でした。名門大学を卒業後、IT担当として一部上場企業の正社員だったとのこと。しかし、病気休職している間にコロナで会社の業績が急激に悪化、退職せざるを得なかったとのことです。現在は就職活動を続けながら、IT分野の資格取得の勉強をしているものの食費も厳しいとのことでした。 「20年以上続けて来たので、なんとかIT分野で働きたい。そのためにはMacやWindows、複数のパソコンを保有しソフトなどに投資する必要もあります。しかし生活保護を受けるには、それらを処分しなくてはいけません。私からすれば社会復帰の道を閉ざされてしまうも同然です。生活保護に頼ればいい、政府は簡単にいいますが、そのためには人生をあきらめなくてはいけないんです。」 […]

補正予算の訴え① コロナによる経済的な問題、特に若い世代への影響が深刻!

補正予算では最初に、コロナに関連して経済的に困窮している特に若者世代への支援を訴えました。概要を報告します。 コロナなどで経済的に苦しい方へ生活保護を受ける前の支援として「住居確保給付金」があります。こちらは住宅費について、3か月の期間で最大9か月まで区が支払うというもの。過去3年間では、1年で平均40件程度の支給でしたが、今年度は7月までのわずか3か月でなんと1,900件!たった3か月で40倍もの給付が実施されています。 しかもその内訳をみると、20代から40代が全体の8割以上となっていて、半数が非正規雇用の方でした。3か月ごとに延長の審査が行われますが、景気が厳しい中で、これまでに6割の方が延長しており、次の最終回の審査でも6割程度が再延長をすると見込まれています。期間が終了する12月以降は、その多くが生活保護に移行する見込みです。 練馬区では過去5年以上、生活保護の受給者は減り続けてきました。しかし見込みでは12月以降に500世帯以上も増えるとのこと。しかもその大部分が20代から40代の若い世代になります。もちろん生活保護は大切ですが、若い世代にとって一番必要なのは仕事です。 他自治体ではコロナ対策として臨時職員の雇用などを積極的に行っており、23区でも8区では実施しています。民間企業の採用が厳しい中で練馬区でも直接雇用を含めて雇用促進を行うよう訴えました。 区の回答は、他の自治体では募集をかけても定員割れの所もあり必ずしも効果的ではないため、練馬区では検討しないとのことでした。しかし、それはやり方次第だと思います。自治体によってもすぐに応募が埋まるところもあります。失敗した自治体を見るのではなく、成功した自治体を参考に、区として若者の就業支援に取り組むよう引き続き訴えていきます!

【練馬区議会 定例会が始まります!★一般質問で訴えます!】

本日(6月1日㈪)から練馬区議会の第二回定例会が始まります。定例会では私が市民の声ねりまを代表して年に一度の一般質問をすることになります。 緊急事態宣言の中で、連日多くの訴えが寄せられていました。「PCR検査が受けられず、社会的に死んでしまいそう」「保育園を自粛しているのだけど、在宅勤務をしながらの子育てはもう限界で虐待してしまいそうです」「生活が苦しくて住居確保給付金を申請しようとしても、窓口の対応が厳しくてとてもつらい」など、どれも切実なものでした。 皆さんから託された思いを受け、一般質問では以下のような内容を訴えます。いつも皆さんの傍聴にとても勇気づけられるのですが、今回はコロナの影響を受け、自粛するよう議会からお願いが出ておりますので、残念ですがインターネットでの中継で是非画面越しに応援いただけたら幸いです! 一般質問 (6月10日13時からの予定) 区長の政治姿勢について コロナの第2波に向けたPCR検査体制や発熱外来等の強化について 生活保護制度などの福祉制度について 危機下での難民、無国籍を含めたすべての外国籍住民への支援について 子ども家庭支援センターによる寄り添い型の支援について 学校再開後の子どもの生活、ICT化推進、教員の支援等について 地域の事業者への支援について https://smart.discussvision.net/smart/tenant/nerima/WebView/rd/council_1.html

【コロナウイルスの影響】 17歳からのSOS。DVから逃げた高校生、残金は数十円

コロナの影響を受け、多くのご相談を頂いています。(個人情報の保護のため、一部事実と変えています。) 今回、相談を頂いたのは17歳の高校生。親からのネグレクトやDVを受け、他県から練馬区へ脱出。バイトをしながら新生活を始めようとした矢先、コロナの影響で首になり、新しいバイトも見つからないとのこと。銀行口座の残金はわずか15円、家賃も滞納、いつ追い出されてもおかしくない状況。命綱はNPOから受け取る食べ物のみでした。話を伺うと「親元には絶対に帰れない。」その思いでこれまで頑張ってきたとのこと。 通常は未成年の場合は、自治体から親族照会がされますが、DVを受けている中で、親に住所が知られるのを避けたいとのことでしたので、区へ配慮を求めたうえで生活保護申請に同行しました。 申請の書式に記入するために、緊急連絡先を聞いたところ「連絡先はないです。誰一人、僕の事を気にしている人はいません。」とのこと。それまで、大人のように話していた彼が涙を見せる姿に言葉もありませんでした。「親から独立するために早く18歳になりたい」という言葉が印象的でした。 区の対応はとても丁寧で申請も受理、今後の審査を待つことになります。これまでギリギリの環境で生きてこざるを得なかった方々にとって、今回のコロナによって、もはや生活がなりたたなくなった、それが現状だと思います。何としてもこうした一人ひとりに行政の支援が届くよう、私も全力を尽くします。

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