練馬区の学校給食は大丈夫?給食の委託について

先日、全国約150の学校や寮などの給食・食堂運営を手がける事業者が自己破産を検討していると報道。また、全国でも売上高10億円未満の中小給食事業者の4分の1近くが赤字に追い込まれているとの情報も。多くの方から練馬区の給食についてご質問を頂いています。 […]

2023-09-20T06:40:58+09:002023年9月20日|Tags: , , , |

給食調理員の訴え…「子ども達に美味しいごはんを作りたい、でも生きていかなくちゃいけないんです!」

先日、小学校 の給食調理員の方からご相談を頂きました。練馬区 ではコスト削減のために2004年度から学校給食の外注(委託)が開始され、現在は98校中の85校で委託に。その方は区から委託された会社でパートとして働いています。 「勤務する小学校のキッチンでは、正社員が3名、残りは私も含め全員パートです。給料は非常に低く、正社員の方も生活のため、ダブルワークで夜に清掃業や飲食店でのバイトをしています。皆さん20代~30代なのですが、とても結婚などできないと言っています。私も5年以上働き、調理師免許も持っているのですが、給料は全くあがりません。子どもが好きなので仕事を続けてきましたが、重労働で腱鞘炎にもなり、もう限界です…」 とのことでした。 […]

学校で100グラム1000円の和牛を配ることに。本当にそれでいいのか?

先日の委員会、小中学校の給食で業者支援のため100グラム1000円の和牛を3回提供するとの報告。あまりの値段に衝撃を受けました...。昨年、政府が事業者支援のために和牛を配ると発表、国会でも可決され合計で1,300億円以上が計上されています。https://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/attach/pdf/index-329.pdf 練馬区でも小中学校の給食で3回提供するとのことで、単純に計算すると1.5億円もの金額に。もちろん子ども達が良い食材を食べることを批判するものではありません。しかし、多くの人が苦しんでいるなかで、なぜ特定の団体や業者だけを優遇するのでしょうか? 委員会では、和牛以外の食品や目的に転用できないのかを確認しましたが、国から指定されていて駄目とのこと。いやなら食べないという選択しかないとのことです。例えば、同じ牛でも国産牛ではダメとのこと。私の所にはコロナで1日270円の給食費の支払いが辛いといった相談を何度も頂いています。https://iwasetakeshi.net/2019/09/child-poverty/ 区ではどうしようもないとはいえ、それほどのお金をかけるのであれば、一か月でも給食費を無償にした方がよっぽど助かる方は多いはず。政府には人々の怒りの声が聞こえないのでしょうか?あまりに理不尽だと思います。  

★6/15 文教児童青少年委員会…コロナ対応、ICT対応、図書館、児童館など。

6月15日の文教児童青少年委員会の主な議論です。ご質問などあればご連絡ください。 1) コロナによる登校自粛について 6月8日(月)現在、練馬区 小学校では学校当たり平均1.68人、中学校では1.07人がコロナを理由に登校を自粛。不登校の児童生徒へICTを活用した授業の配信等は、全員にタブレットを配ったら検討とのこと。今すぐ検討を開始するよう強く求めました。 2) 牛乳パックの洗浄について 練馬区 の小中学校、今日から給食開始。牛乳パックの洗浄を各校で行う予定だったが感染予防のため29日までは全て回収し廃棄することに。その後は各校での対応に。子どもに洗わせないことは評価できますが、29日以降も子どもや教員の負担にならなない対応を求めました。 3) ICTの活用について #練馬区 の小中学校の保護者アンケート、ネットを使えない環境の家庭は小学校 2.5%、中学校 5.0%。プリンターがない家庭は小学校、中学校ともに25-26%。思った以上に低い比率。無い家庭への支援とともに一刻も早くオンライン実現に向け対応を求めました。 4) 図書館 の利用について #練馬区 の図書館、17日から第二段階に移行し、書架の利用が可能に。第三段階の閲覧席の利用等は二週間後を目途に検討とのこと。利用者数の制限や名簿提出などはありません。 5) 平和台図書館 の指定管理について 今後5年、シダックスが指定管理を継続との報告。司書の比率が指定管理の9館中で最低(55.3%)である中、指定管理の見直しを要望。区は基準である5割を超えるので問題ないとの回答。他方で今後、司書率を挙げるよう求めるとのこと。 6) 児童館 について 2018年の児童館ガイドライン 改正を受け、練馬区 の児童館、子どもが意見を述べ、参加できる体制を作るよう要望。区として、既に児童館の祭りでの子どもの意見の反映などを実施。さらに子どもの主体的な活動を後押しするよう求めました 7) 学童支援員 について 学童支援員の待遇について、練馬区 は特に問題と感じていないとのこと。しかし実態は年150万未満が46%(2014,全国調査)であまりに低いです。国の処遇改善事業について、23区では新宿、板橋、葛飾のみが活用。#練馬区 でも活用し待遇改善を図るよう要望。 8) コロナ対策 について 給食では全員が前を向き食事。アクリル板設置や弁当給食(弁当箱に給食を入れる)実施校も。授業中フェイスシールドを導入している学校は7校、教員と生徒の間にビニール幕を設置する学校も。区として各学校の要請に沿い適切な支援をするよう要望しました。 岩瀬の考え 今回特に訴えたのは、コロナによる登校自粛の児童生徒への対応。練馬区全体では100名以上に上ります。また、それ以外の理由で不登校となっている児童・生徒も数多くいます。区の回答では、不登校の児童生徒へICTを活用した授業の配信等は、全員にタブレットを配ったら検討とのことですが、それではあまりに遅いと思います。学校との繋がりを持ち続けるためにも一刻も早く、区として実現に向けて検討をすべきと訴えました。今後も対応を求めていきます。  

ゲノム編集ってなに、遺伝子組み換えと何が違うの?地域で何ができるの??

【イチから学ぼう!ゲノム編集、遺伝子組み換え、地域で、あなたができること】 市民の声ねりま主催、「たねと食とひと@フォーラム」の方を講師に #ゲノム編集、#遺伝子組み換え の勉強会を行いました。最近話題のゲノム編集、実はほとんど規制がないまま、私たちも知らずに口にする可能性があるということを初めて知りました…。企画のほとんどを準備してくださった高口ようこさん、本当にありがとうございました! 【ゲノム編集って何なの?遺伝子組み換えとどう違うの】 ゲノム編集と遺伝子組み換えの最大の違いは、遺伝子組み換えでは、DNAに他の生物の遺伝子を加えることで新たな性質を持たせるのに対して、ゲノム編集では、すでに存在するDNAの一部を取り除いて、特定の働きを抑えるというものです。ごく簡単にいえば、遺伝子組み換えは新たに遺伝子を足す、ゲノム編集は既にある遺伝子から減らす、ということでしょうか。 【ゲノム編集するとどうなるの?】 例えば、さばは生まれつき攻撃性が高くて、養殖しても共食いして一か月で1割以下に減ってしまうとのこと。そこでDNAの一部を取り除いたところ、攻撃性が抑えられて4割が残ったとのことです。そのほか、マダイから筋肉が増えすぎるのを抑える遺伝子を取り除て肉厚なマダイが取れるようになったなどの結果が出ているとのことです。 【ゲノム編集、何が問題なの?】 一番の問題は日本ではゲノム編集は遺伝子組み換えとは違って政府による規制がないということです。すでにあるものから一部を除くだけで特に問題ない、というのが基本的な考えのようですが、技術自体が浅いもので長期的にどんな影響が出るかはわからず、間違えて違う遺伝子を切ってしまうことで他の影響が発生することもあります。また、一度編集されてしまったら連鎖が次の世代にも続くことになりますが、例えばそれが海に放たれてしまったら、どんな影響がでるか想像できません。私たちが購入する際にも、表示義務がないので、ゲノム編集されたものかどうかわかりません。 【結論】 ゲノム編集についての技術が確立していない中で、まずは開発について届け出を義務化するとともに、少なくとも消費者が選べるようEU諸国に倣って表示も義務化されることが必要です! また、白石農園の白石さんから伺う練馬の農業についてのお話、海外に比べたときに練馬の農家の方々は農地は引き続ぐもので預かりもの、資産ではなく資源として考えている方が多いといった話も印象的でした。スノウドロップさんの体によくて美味しいお菓子の販売などもあり、素晴らしい会でした☺

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