フランスでの出版社などへの襲撃テロの後、複数の都市でイスラム教の礼拝所などを対象とした報復的な攻撃が相次いで起きた。
テロへの怒りを感じるのは当然だが、攻撃や、イスラム教徒に対する差別は絶対あってはならない。これまでオマーン、ヨルダン、パキスタンなどのイスラム教国で援助活動を行ってきた。彼等に話を聞くとたいてい、テロリスト達はコーランを誤解している、と語ると共に正しいコーランの解釈について(こちらがやめてとお願いするまで)熱烈に説明してくれる。彼等は(特に争いの恐ろしさを知っているからこそ)平和主義者そのもの。
日本でも、在日の方を対象としたヘイトスピーチやデモ活動が続けられている。デモでは、聞くに堪えないような罵詈雑言が飛び交う。一体何が起こっているのか。こうした事が起こる一番の背景は、無理解にある。
駅頭演説をしていて、何度かこうした人から声をかけられたことがあるが、彼等は韓国や中国に行ったことはなく、韓国人の友人も持ったことがない。韓国がどこにあるかを知らない人もいる。もちろん十分な歴史認識も無い。だからこそ、教育現場でもっと近現代史を教え、異文化理解について真剣にとりくまなければならない。