昨日、早稲田大学の社会科学部で国際協力について講義する機会をいただいた。
大学で国際協力について講義するのは、1月の東洋英和女学院大学での講義以来で久しぶり。
担当したのは、「ラテンアメリカ研究‐国際社会とラテンアメリカ‐」の授業で3年生~4年生の約100名が対象だった。
大学院を卒業して以来の早稲田、どれくらい変わったのかな?とキョロキョロしながら校舎を探すとびっくり。ほとんどの建物は建て替えられている中、そこだけ15年前、学部生だったころと全く変わっていない。実際の教室もモニターが付いたり、椅子がきれいになったり、ちょっとずつ変わってはいるものの、基本的には私が授業を受けていた頃と全く同じ。すごく懐かしい気持ちになる。そして、思いは自然と学生時代に。一体何を考えていたかな…そして、最初に思ったのが、大学三年生のころ、すごく自分の進路に迷っていた、ということだった。
当時の私、それは国際協力に関する知識ではなく、それよりも自分が日々、または将来、どうやったら国際協力に関われるかその手段だった。
だからこそ、講義では、自分がなぜ学生時代にエクアドルへ留学したか、何を考えて民間企業を辞めてボランティアである青年海外協力隊に飛び込んだか(途上国の犠牲の上に漫然とあぐらをかき続けることへの罪悪感で脱サラしたこと等)、そしてその後、開発コンサルタントとしてどんな仕事をしてきたか、そのうえで、なぜ今、練馬区議として地域で活動しているかをお話しした。
また、海外に行かなくても身近でできる国際協力として、今回も日本に来た難民が働くネイルサロン(ARUSHA)や、難民の方が運営しているレストラン(高田馬場に沢山あるのでぜひ飲み会で使ってほしい)、エシカルジュエリー(HASUNA)、等様々な例を提供し、実際の活動に繋げてもらいやすくした。
必ずしも国際協力に関心がある学生ばかりではないかと思い、真剣に聞いてくれるか不安だったが、皆さんとても関心を持って聞いてくれ、授業後にも将来の進路に悩んでいるという学生さんたちから相談もいただく。
今回の授業、若い学生と向き合うことで、私自身も、なぜ区議を志したのか、改めて考えるいい機会となった。