現在行われている予算委員会、毎日特定の項目(費目)ごとに質疑が行われます。
この質疑、会派の人数ごとに一日当たりの発言時間が割り当てられており、昨年まで、最大会派の自民党が71分だったのに対して、二人会派は11分、一人会派では7分でした。
そんな中、昨年、与党会派から、時間配分が正確に人数を反映しておらず「不公平」であるという主張がなされました。しかし、この時間配分、そもそもは少数会派にも十分な発言の機会があるべき、という考えから議会で決定されたものです。
今回、与党の主張によって変更され、その結果として自民党の発言時間が74分になったのに対し、二人会派の私たちは10分、一人会派は6分と一分ずつ削られました。わずか1分ですが、1分あれば約300字分、一つの質問ができることになります。
また、この時間は質問だけでなく、答弁の時間も含んでいるので、質問に対する区の回答が不必要に長いと、答弁だけでほとんど終わってしまうこともあります。例えば、先日の委員会では、ある議員の質疑において、実際に発言できたのは持ち時間の半分以下の3分程度でした。
少数会派がほとんど発言できないという現在の在り方には問題があります。特に、区の答弁の時間が質疑時間に含まれており、答えたくなければ、いくらでも調整の余地があるということは解決すべきだと思います。
そんな中で、与党からは、これでも時間配分が不平等であり、少数会派の時間が長すぎるという声も上がっています。
民主主義とは数だけで決めることなのか?わずか一分のことですが、非常に象徴的な問題だと思います。