しぜんなこそだての会「はぐみる」主催の「普段から備える家族と子どもの防災の話」に参加。時間をいただき、私から練馬区の状況についてもご紹介しました。私自身も東日本大震災のときに仲間と石巻にボランティアに行った中で、特に小さいお子さんのいる家庭での備えの重要性を実感していたので今回の講座を楽しみにしていました。
講座では乳幼児のお子さんと逃げる際にはさらしで背負うと動きやすいといったことや、紙おむつがないときには布おむつでふんどしを作ると便利といった実践的な知識をその方法も含めて教えていただきました。また、防災バッグでは重いものを上にする、油性マジックやさらし、サバイバルナイフや子供用おもちゃが重要といった、子育て中の方だからこそわかる視点でのアドバイスは参考になりました。
私からは練馬区の現状についてお話しました。練馬区では小中学校が避難所になっていますが、それぞれ定員は700名で合計でも7万人程度しか収容できません。区の人口は73万人ですから、9割以上の方は自宅で避難生活を送ることになります。避難所の備蓄についても、食料は1日分(700人)、粉ミルクも避難所あたり14人分×3日分しかないので、それぞれで身を守るための備えが大切ということをお話ししました。特にトイレの問題として、災害時、避難所のトイレが不足し、衛生環境が悪化する恐れもある中で、各家庭でおがくずトイレなどを用意したほうがいい、といったこともお話ししました。
今回のイベント、親子連れの方がほとんどで、緊急時にどうしたらいいか不安だけれどわからないから参加した、という方が多いことが印象的でした。区としても防災訓練などは行っているものの、子どもや保護者の方には十分に情報が届いていない、また必要な情報が発信されていないということを改めて感じました。こうした機会を通じてまず皆さんに知っていただくこと、また、区としてもっと取り組みが必要だとぜひ議会で訴えていきたいと思います。はぐみるさんの講座は定期的に行っていますので、関心のある方はぜひチェックしてください!
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