先日の「いわせてカフェ」にお招きした児童文学者で翻訳家の金原瑞人先生から新しい絵本「リズムがみえる」(トヨミ・バラガス著、ピーター・バラカン監修、金原瑞人翻訳)をいただきました。
こちらの絵本、出版社の紹介にもありますが「アメリカの黒人音楽の歴史をリズミカルな詩とダイナミックな絵でまとめたもの」で16世紀のアフリカ音楽にはじまり、奴隷歌やゴスペル、ジャズ、ファンクなどからヒップホップへ至るまでの歴史がそれぞれの代表的な歌の詞とともに絵本で示されています。

黒人音楽については、中米やアフリカで仕事をする中で常に身近に存在していました。特に青年海外協力隊として活動していた中米のベリーズにはガリフナやクレオールと呼ばれる黒人の方も多く、私のアパートの大家もガリフナの方でした。日常的に現地の音楽に触れていたのですが、その独特のリズムと陽気さと共に感じられる悲しさははっきりと覚えています。

この絵本で紹介されているそれぞれの歌詞はとても印象的なものです。例えばBluesの項では「明日も今日みたいに悲しいなら、荷物を詰めて出て行こう…。みんなが知りたがる、ブルーズを歌うわけを。それは長いこと、ずっと、ひどい目にあってきたからさ。」「ブラック ロック」では「やつらは、おまえらさっさとくたばっちまえと思ってる。だけど、おれはこのヒッピーの旗を振ってやる。高く高く。立ち上がれ、何があってもお前はおまえなんだ」

息子に読み聞かせをしながら、私の方が集中してしまいました。よろしければぜひご覧ください!

「リズムがみえる」絵本の紹介イメージ写真