4年の任期、最後の議会(定例会)が終わりました。任期は5月までですが、議会が開かれるのは今日が最後になります。今回が最後になるかもしれないので区の姿勢や在り方について訴えました。内容を一部、わかりやすく書き換えてお伝えします。(詳細は議事録をご覧ください)
練馬区は今、大きな分かれ道にいます。
23区で最も緑が多い練馬区、しかし地域のみどりは大きく減少しています。
「散歩のたびに眺めるのを楽しみにしていたあの木が切られてしまった」そんな声がいくつも寄せられています。練馬区は今年に入って、これまで長く掲げてきた「緑を練馬全体の3割まで増やす」という目標をもう不可能だと宣言して、放棄してしまいました。
目標の達成は確かに難しいかもしれません。しかし、一度失った緑を取り戻すことはさらに困難です。目標を下げ、未来に困難を先送りすることが区のあるべき姿なのでしょうか?
地域でも虐待を含めた子どもに関する相談が急増しています。練馬区は23区で唯一、区としての児童相談所の設置に反対しています。区はその理由として人材の確保、都と区の財政上の整理、広域的な調整などの問題を挙げています。しかし、同じ困難を抱えながらも他の区では「地域の子どもは地域で守る」という理想を掲げ、困難に立ち向かおうとしています。
将来の世代にどんな練馬を残したいのかを考えたときに、私たちがやるべきことは厳しい現実を前に、理想を放棄したり、手近な方向に流されたりしてしまうことではありません。大切なのは自治体としての誇りを持ち、高い理想を掲げてそれを実現するために不断の努力を行うことです。区としての理想と覚悟を示すことが必要であり、そのための合意をつくり上げていくために誠意を尽くすことが練馬区に求められています。そのために議会が果たすべき責任は大きいということを改めて訴えさせていただきます。