今日の議会運営委員会では区議会の改革について議論がありました。しかし、私たち野党が求めてきた内容はほとんど実現しませんでした。

議会改革の内容は?

議会での議論をよりいいものにするために、区や議会に対して様々な改革を求めてきました。その中で、野党で連携して強く訴えてきたのが ①委員会の資料の事前配布 と②議案の新旧対照表の事前配布でした。幹事長会と議会運営委員会で議論されたのですが、どちらも叶わず…。

委員会資料の事前での配布、なんでダメなの?

私たちが一番求めていたのが委員会資料の事前の配布でした。練馬区では委員会の資料は当日初めて知ることができます。でも資料はものすごく多くて、例えば今日配られたのは合計で200枚以上。それをその場で説明を聞きながら全部読んで質問をするなんてできるわけがありません。

他の区をみると23区のうち14区では、委員会の前日までには資料を配布しています。議会での議論を充実させるためにもぜひ実現すべきと訴えたのですが「ぎりぎりまで資料の差し替えなどがあるから」といった理由で配布は行わない、という結論になりました。もちろん差し替えはあるかもしれませんが、それは事前に配れない理由にはなりません。

新旧対照表の事前配布は?

定例会のたびに、区から条例を変えたいという議案(改正議案)が提出されます。私たちは賛成か反対かを判断するのですが、議案が配られるときには変更される言葉だけが並んでいて、条例の内容がどう変わるのかは全くわかりません。それぞれの議員がもともとの条例を調べて、一つずつ解読しなければならず大変な手間になっています。新旧対照表が配られるのは、委員会の当日でその日のうちに質問をして、次の委員会では結論を出さなければいけません。23区のうち18区では事前配布をしているなかで、練馬区でも議案を配るときには新旧対照表もあわせて配るよう求めてきました。

しかし、議会運営委員会や幹事長会では、「自分で調べればわかる」「理事者のタイムスケジュールが厳しい」「他の自治体に比べて質疑から審査まで時間がある」といった意見が与党の議員からだされて実現しませんでした。確かに自分で調べればわかるけれど、より議論を深めるためには区から事前に情報を提供された方が当然いいはずです。

じゃあ何が変わったの?少しだけ前進

少しだけ前進したのが、委員会を聞きに来る方に対して何が議論されているかといった案件表や一般質問の発言通告書、予算や決算委員会の発言の順番を配るという事と、もう一つが委員会資料を委員会の終わった後、3営業日以内にウェブで公開する、というものでした。最後の委員会資料の配布について、これまでは欲しい方は議会まで来なければいけなかったのですが、それがネットで取れるというのは前進です。

練馬区議会、やっぱり遅れてる。。。

新旧対照表の配布も委員会資料の事前配布も他の区では当たり前のように行われています。なぜ練馬区ではできないのでしょうか…議論を深めるためにも議会としてもっと改革を進めるべきです