400件もの住居を立ち退かせる予定の 稲荷山公園の整備計画に関連して、対象地域である稲荷山憩いの森が戦時中、巨大な防空壕や倉庫、陸軍基地として使われていた、との情報を住民の方から頂いていました。
練馬区は2023年3月、業者に委託して現地調査を実施、その報告書を情報公開請求で入手しました。文献調査では、1.陸軍の成増飛行場があり、燃料や弾薬は爆撃を避けるため分散保管をしていた。2.大和田海軍通信隊土支田分屯隊が土支田4丁目に設置されていた。3.戦時中は海軍により接取され防空壕100坪と電波兵器を設置していた、などの情報があったとのこと。また、ヒアリングでも防空壕についての証言があったとのことです。

今回、地中レーダ探査を行った中で防空壕に関連する施設の分布を推定。それによると憩いの森の中で広範囲にわたって空洞があることが判明しました。今回の調査では、あくまでも地上からの推定であったため、具体的な内容を知るにはさらなる調査が必要とのこと。
土支田にこれほど大きな軍事施設があったことに驚くとともに、改めて地域の戦争の記憶を繋ぐことの必要性を感じました。練馬区は詳細調査を行うかは現在検討中とのこと、ご意見や情報などありましたらぜひお寄せください。