練馬区では多くの小中学校が築50年を経過し老朽化が進んでいるため、改修や建て替え(改築)が必要に。今回「練馬区学校施設管理実施計画」の中間見直しを策定、委員会で議論しました。
練馬区では、目標使用年数について、長寿命化(改修)の適否を判断し、「長寿命化に適する施設は80年とし、長寿命化に適さない施設は築60年を目途に改築すること」としています。順番については、建築年数や老朽化の程度など8項目から総合的に判断するとし、長寿命化については原則として築年数の古い学校から実施。
練馬区で一番古い小竹小学校(65年)はなぜ対象にならないのか?
今回の計画を見ると、長寿命化については古い学校から順に学園中(建て替え)、中村西小、開進第一小、開進第二小が対象となっていますが、区内で最も歴史のある築65年の小竹小学校は対象外になっています。区はその理由は「統廃合の対象のため」としていますが、そもそも小竹小は現在12学級、練馬区が独自に定める過少規模の定義(11学級以下)からも外れています。また、今回の計画では今後5年間は対象とならないため、長寿命化をしないまま築70年を迎えることになります。区は必要な対応はしていると述べていますが、あくまでも一時的なものでしかありません。
2.そもそもどのように学校を選んでいるのかが不明、情報の公開を!
小竹小学校に限らず、練馬区は8項目の総合的な視点に立って順番を選ぶとしていますが、その理由があまりに不透明です。例えば、学園中は長寿命化の対象校にも関わらず、建て替えの対象になっています。区はエレベーターの設置やバリアフリーを理由にしていますが、それは学園中に限らず全ての学校で同じ問題を抱えています。また、古い学校から長寿命化をする一方で、築年数でみると38番目に新しい学校が他の学校より先に対象になっています。区が恣意的に選択していると思われないためにも、基準や選定のプロセスを透明化すべきです。
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