2026年3月13日、令和8年練馬区議会第一回定例会の最終日に、請願第6号「大泉学園駅南側地区の補助135・232号線を優先整備路線から外すことを求めることについて」に賛成の立場で討論を行いました。請願の趣旨は、新たな「東京における都市計画道路の整備方針(仮称)」の策定にあたり、大泉学園駅南側地区の補助135・232号線を優先整備路線から外すよう、関係機関に働きかけることを求めるものです。採決の結果は残念ながら不採択となりました。

請願の内容および都市整備委員会で提出された資料はこちらをご覧ください。

03【資料1】〔願請願6号・陳情第114号〕優先整備路線の必要性の検証とその検討過程の公開等・補助135・232を優先整備路線から外すこと

■ 請願6号、採決の結果は?

請願に賛成(道路計画に反対)したのは
共産党、インクル、生活者ネット、つながる、福祉ループ

反対(道路計画に賛成)したのは
自民党、公明党、練馬会議、立憲民主党、みどりの風、参政党、れいわ練馬、維新の会

結果は賛成12名、反対が38名で不採択でした。

■ 討論での訴え

私が行った討論は以下の通りです。

請願第6号「大泉学園駅南側地区の補助135・232 号線を優先整備路線から外すことを求めることについて」に賛成の立場で討論します。

何よりも、なぜ中学校の敷地に二本もの大型道路を通す必要があるのか。なぜ子どもたちの学ぶ場を壊してまで、戦前の計画を実行しようとするのか。この計画そのものが間違っています。

1.なぜ戦前に作られた計画を令和の時代に実現するのか?

補助135号線は昭和22年、232号線はさらに古い戦前の細街路計画を引き継ぎ昭和41年に作られた計画です。大泉第二中学校は、半世紀以上にわたり、こうした計画に振り回されてきました。そして今また、そのしわ寄せを子どもたちと地域に押しつけようとしている。これはあまりにも理不尽です。

2.大二中はどうなる?

今回の計画は、大二中を分割し、大泉南小にも校地の再形成を迫るものです。校舎、校庭、体育館、運動場は、一体で機能して初めて学校です。面積が合えばよいのではありません。体育祭はどうなるのか。部活動はどうなるのか。休み時間に第二運動場へ間に合うのか。災害のとき安全に避難できるのか。子どもたち、保護者、卒業生が抱く不安は、あまりに当然です。児童福祉法では、子どもの意見が尊重され、その最善の利益こそ優先して考慮されるべき明記しています。文部科学省の学校施設整備指針も、設置者に教育の場として適切な環境を確保するよう求めています。法と行政指針のどちらから見ても、まず守るべきは道路ではなく子ども達です。

3.道路を作っても繋がらなければ意味がない

しかも、この計画は道路政策として見ても不合理です。区自身が、未整備区間が多い中で、周辺区市との道路ネットワーク化が図られていないと認めています。この区間だけ、学校を壊して先に整備しても、区が言う広域道路網にはなりません。学校を犠牲にした飛び地整備でしかなく、公共性は極めて乏しいと言わざるを得ません。

4.決断は都ではなく練馬区次第…

さらに区は、この計画がまるで避けられない既定の路線であるかのように進めています。
しかし135号線、232号線は、区施行、つまり区が実施する優先整備路線です。練馬区自身が、取組方針をつくり、説明会を開き、測量を進め、生活再建支援制度を運用し、学校再建と地域まちづくりを一体で進めています。ならば練馬区は、自らの責任でこの計画を見直すべきです。

5.いくらかかるかも不明

あわせて重大なのは、お金の問題です。道路、補償、生活再建支援、学校再編まで含めて、これは莫大な事業です。関連予算は計上されていますが、道路と学校再編を通した総事業費の全体像は、全く示されていません。全体像も費用対効果も示されないまま、計画を進めてよいはずがありません。

6.住民の声を聞くべき

そして最後に申し上げます。都市計画法は、住民の意見を反映させるために必要な措置を求めています。練馬区まちづくり条例も、原案段階から住民参加を重く位置づけています。それなのに、必要性も代替案も費用の全体像も十分示さないまま、多くの反対の声を無視して、説明会を開いたから足りる、測量を進める、事業化を前へ進める。これは対話とはいえません。

この請願が守ろうとしているのは、戦前に作られた計画ではありません。子どもたちの毎日です。学校の時間です。地域の暮らしです。議員各位の賛同を心からお願いし、討論といたします。

■ 今後に向けて

請願は残念ながら不採択となりました。しかし、今回あらためて感じたのは、学校の中に大型道路を通すことの異常さと、それでもなお住民の声を押し切って進めようとする区政の冷たさです。議場で訴えたのは、私一人の思いではなく、地域で不安を抱え、声を上げ続けてこられた皆さんの思いです。子どもたちの毎日、学校の時間、地域の暮らしを守るために、今後も住民の皆さんの声を議会で訴え続けます。大二中を分断する道路計画の問題点は、これからも粘り強く発信していきます。ご意見などありましたら、ぜひお寄せください。これまでの訴えはこちらをご覧ください。