文教児童青少年委員会の視察、2日目の今日は函館市にあるキラリス函館という10月にオープンしたばかりの商業施設を訪問しました。

こちらの施設、地上16階建てで、上部はマンション、そして1-2階は店舗が入っており、3-4階に公益施設が入っています。公益施設の中で、とくに親子連れが過ごすことができる「はこだてキッズプラザ」が調査の対象でした。

「はこだてキッズプラザ」、一番の特徴は、子育て支援が目的ではなく、親子連れの集客による駅前経済の再生にあります。ですので、施設の位置づけも福祉施設ではなく、集客施設であり、所管も経済部とのことでした。

ただ、行政機関であるため、施設にはテラスやプレイグラウンドの他、託児室や子育て支援コンシェルジュによる相談室も完備しています。キッズプラザ、利用者数は一日当たり250人から1600人ということで、非常に人気があるとのことでした。また、施設整備業務は指定管理に委託しており、ソニーが中心となって運営しているとのことです。

実際に施設を見学した感想として、ソニーが運営しているということもあり、最先端の技術を使っていて、子どもにとっては非常に魅力的なコンテンツであることは感じました。特に、3Dの映像や、4Kの巨大スクリーンを使ってのシアター上映は魅力的でした。

しかし、一方で、こうした業務を民間ではなく、市が実施することが適切なのか、という点には疑問も感じました。確かに、経済の活性化は重要です。しかし、商業施設の集客のために行政が税金を投入し、運営を民間企業が担う、そして、そこに子育ての視点はない。だとしたら、最初から民間企業の活動として行うのが望ましいのでは、とも感じました。

練馬においても、様々な子育て支援が検討されていますが、その中で、行政が果たす役割とは何か、ということを改めて考えさせられました。