金曜の仕事を終えて家路につく。

「今週も随分働いた、さて、今夜は何を作ろうか?うむ、この疲れた体を癒すには野菜スープでも作ろうか」とつぶやきながら優雅に蛇口をひねる…。

「…。」水が出ない…
「あれ?おかしいな?」まだ余裕を失わずに、再度蛇口をひねる。
「…。」
「も、もしかして。。。」淡い期待を抱きながら、もう一度蛇口をひねる。
「…。」
「えーー!!!まさか水でないの!!!」

この時点で余裕はゼロ、慌てて大家さんに電話をかける。
「おうタケシ、元気か?」「元気じゃないよ!ぜんぜんお水が出ないんだけど!!」「気づいたか、いやー、水不足でさ、今日はこの地域、断水なんだよね、一日ぐらい我慢できるだろ、ワハハハハ!」「ワハハじゃないよ!!お水がないと困るんだけど!!」「わかった、わかった。特別にタンクを一つ送ってやろう、これで明日までしのぐんだ、よい週末を!」ガチャン…

そして、届けられたのがこのタンク。エクアドルでの優雅な土曜日、これ一つで料理もお風呂もトイレもしのぐ事になりました…