毎週月曜日は集落でのワークショップ、アンデスの山道を車で一時間以上かけて目的地へと向かいます。

途中では、羊飼いならぬアルパカ飼いの女の子や薪を運ぶお婆さんなどに出会います。

道すがら、少しでも知っている顔に会うと必ず挨拶。世間話をしながら、日々の生活の様子や農産物の生育状況など、彼等の抱える課題をさりげなく把握します。こちらに来て学んだ事、それは地域の課題を知るためには、人々に何が課題であるかを聞いて回るのではなく、日常生活について話を聞く中で、彼等が無意識に感じている問題意識を感じ取ることが必要である、ということです。例えば、「今、どんな問題があるの?」と聞いても、皆さん「特に問題ないよ。」と答えられて終わりですが、日常生活について雑談をする中で、お子さんが予防接種を受けられないで困っている、とか、馬鈴薯が害虫にやられている、等のプロジェクトとして必要な情報が入手できます。

こういうとき、やっぱり頼りになるのはおばさまたち、独自の情報網を持っていて、どこの家で子どもが生まれたとか、どこの家で羊が盗まれたとか、何でも話してくれます。
ひょっとして、僕のことも何でも知ってるんじゃないかと時々怖くなりますが…