先日、地域で障がいを持つ人を支援する社会福祉法人「つくりっこの家」の活動に一日参加。つくりっこの実践する「障がいの有無を越えてわかちあい、支え合う関係をつくる」という活動の素晴らしさを実感した。

午前中は精神科病院内のカフェでの就業体験。患者さんをお客さんに、ウェイターとして20年ぶりに働く。つくりっこのメンバーの方にレジの打ち方から、サーブの仕方まで手取り足取り教えてもらう。なんと気のまわらない、役立たずの私。特に誰が「障がい」を持っているかは、一見わからない、というか全く気にならない。むしろ整理整頓がすごく上手だったり、気遣いが素晴らしかったり、勉強になる。

私も含めて、多くの人がどこかに生き辛さを抱えている現在の日本。
その根源には、自分の問題を人と共有できない、自分の中で抱えて生きざるを得ない、そんな問題があると思う。

つくりっこが実践する「障がいを持つひとと、「まだ」持たない人が支え合いながら、共に活動すること」、それ自体が一つの奇跡であり、こうした活動が拡大していけば、地域が、そして社会が少しずつ変わっていくのではないか、そんな可能性を感じた一日だった。そして、何よりも私自身が少し楽になった気がした一日だった。