今回の定例会(議会)で、大きな争点の一つが練馬区議会の議場での国旗掲揚を行うか否か、というものです。

これまでの練馬区議会、議場には国旗はなく、代わりに練馬区の区章が掲示されている、という状況が戦後から続いてきました。ちなみに他区の状況を見ると、議場で国旗を掲げているのは東京23区では15自治体(2015年12月現在)となっています。

先日「練馬区議会の議場で国旗を掲揚すべき」という陳情が区民の方から提出されました。こうした陳情はこれまでにも議会に提出されていましたが、「国旗を掲揚すべきではない」という陳情も多く出ている中、議論が十分ではないということで、毎回、審査が継続されていました。

そうした中、議会運営委員会が行われました。この委員会は3人以上の会派が参加することになっていますので私たちは参加していません。この中で自民党から、これまでに議論は尽くされている、という理由で結論を出したいという主張がなされました。
これに対して公明党は、まだ十分な議論は尽くされていないということで、委員会での採決を退席しました。公明党は練馬区でも与党の一角として自民党と行動を共にしており、このような形で退席したのは非常に大きなことでした。

しかし、最終的には自民5と民主2が賛成、共産2、ネット1が可決されてしまい、11日金曜の本会議で議決されることになりました。

このことで、戦後長く続いてきた練馬区議会に変化が起きようとしています。
国旗掲揚については、私自身は、議会の中で議論が十分に尽くされていない中、議決を急ぎ議場に掲げるべきではないと思います。

私は、生まれ育った国を愛するということそれ自体は素晴らしいことだと思います。しかし、国を愛する形は人それぞれであり、国旗の掲揚や国歌の斉唱という形で国を愛する心を外部が求めるべきではないと思います。

明日の13時から本会議の場で採決が行われます。池尻さんが会派を代表して討論を行いますのでお時間がある方はぜひ傍聴にお越しください。

(写真は練馬区議会の議場の写真、現在は練馬区の区章のみ掲げられています。)