<クリスマス>
息子にとって二回目のクリスマス。
今年はどうお祝いしようか、ワクワクしながら考える。
サンタさんを登場させるか、それともクリスマスケーキを作ってみるか、しかし、考えてみたら、息子はまだ何もわからない、それなら私たちが楽しもう、ということで、なぜか息子にサンタの恰好をしてもらうことに!がぜん盛り上がる私、冷静な妻を横目にいろいろ調べて、さっそく子ども向けのサンタの衣装とトナカイのカチューシャをゲット!クリスマスまで待たなきゃと思ったが、あまりの可愛さについフライングして着せてみる。すると、あまりの「これじゃない感」にビックリ。髪を切ったせいか、焼きのりのような眉毛がやたら目立ってりりしくなった息子、サンタさんの恰好をすると、場違い感がありまくり。
とはいえせっかく買ったので、息子を連れてそのまま教会へ。教会では皆さんにちやほやされて、とてもいい気持ちになった息子、というより私。
その後の礼拝では山田牧師がキリストの誕生と重ねて現在の日本における課題も指摘する。例えば、福島原発の除染作業では、多くの外国人労働者が劣悪な条件のもと、仕事をすることを余儀なくされている。これはキリストの誕生を最初に祝った羊飼いたちの姿に重なるという。多くの方々の犠牲の上に私たちの生活が成り立っていること、それは、古代から何ら変わっていない。クリスマスの今日も昨年まで働いていた南米やアフリカ、中東、そして日本でもたくさんの方が寝る場所もない中、または砲弾の飛び交う中での生活を送っている。そうしたことに思いを馳せ、自分ができることは何かを考えることが大切だと改めて実感する。
キャンドルの明かりに照らされ、息子を抱きながら皆さんと一緒にクリスマスの讃美歌を歌うと、心が平穏になった。