先日は大泉学園町で区政報告会(いわせてカフェ)を開催しました。3月に議会が終了してから各地で開催して今回が三回目。同じテーマでご報告をしても、参加者の皆さんの反応が大きく違うので毎回楽しみにしています。例えば、1回目のカフェでは、塾の先生から、外国語指導助手(ALT)の労働条件から教育全般についてお話いただき、2回目のカフェでは、これまでの区政の歴史、転換などについて、地域で長く活動をされてきた方からお話を伺いました。

そして今回は16名の方に参加いただきましたが、今回も、地域で長く福祉行政に関わった方、家族の介護をなさっている方、世界で活躍された牧師さんや難民を支援する団体の代表など非常に多岐に亘っており、様々なご経験を共有いただきました。
その中で強く印象に残ったのが、昨年お連れ合いを亡くした方(ご自身もお連れ合いも名高い活動家でいらっしゃる)が仰った「年齢を重ねて、体が動かなくなり、声も出なくなっている。でも、そういった『弱さ』があるからこそ、当事者の痛みがわかるようになって、周囲への感謝の気持ちが高まった気がする。そして、妻がどんなに有難かったか改めてわかるようになった。だからこそ、私は『弱さ』が必ずしも悪いとは思わない。」という言葉でした。そして、参加者の方から言われたのが「あなた(岩瀬さん)は、まだ経験が不足している。だからこそ、たくさんの当事者から意見を聞いて、思いを感じられるようになって欲しい」ということでした。

一年を振り返ると、右も左もわからないまま、とにかく行政の制度や仕組みを理解することに必死だった気がします。その一方で、私自身、当事者の一人ひとりに寄り添えてきたのか、その思いを汲み取ることができたのか、というと、そこまで及ばなかったという反省があります。私はマイノリティが住みやすい社会こそが誰にとっても生きやすい社会である、という思いで活動をしてきました。二年目が始まる中で、初心を忘れずに、しっかりと区政に向き合っていきたいと思います。