参院選が近づくにつれ、選挙に関する報道がなぜか少なくなっていき、都知事選挙が中心になっていく、そんな印象を持っていました。今の日本、例えば国境なき医師団の「2016年報道の自由度ランキング」でも世界で72位にされてしまうような事態で、池上さんも恐ろしいことを言っています。

「安倍政権になってからは、自民党はおもなニュース番組をすべて録画して、細かい部分まで毎日のように抗議し、訂正を求め、注文をつけてくる。」

http://news.livedoor.com/article/detail/11737156/

これは私が働いていたパキスタンやエチオピアでは日常茶飯事でしたが、まさか日本でもそんな状況を見るようになるとは、悲しいです。

そんな中、今回の選挙結果の詳細を見てみると、最初思ったような絶望的な状況ではありません。例えば、野党統一候補にしても選挙前は4議席しか取れないと言われていたのに11議席を獲得しました。そして、選挙結果だけをみると改憲4党だけだと3分の2には及ばなかった(その後無所属から自民党に追加公認された議員がいて、党派では3分の2ちょうど、会派では3分の2を超えてしまいましたが)。野党共闘の成果だと思います。

そして次は都知事選挙、私たちの暮らしにも直結する非常に重要な選挙です。私たちも微力ながら、全力で向き合いたいと思っています。