皆さんは「練馬区の魅力は?」と聞かれたら、何と答えますか?

「都心へのアクセスがいい。」、「美味しいお店がたくさんある」など様々なご意見があると思いますが、最大の魅力の一つは、23区にありながら、多くのみどりに囲まれて生活できることだと思います。2017年の3月に練馬区が作成した「練馬区みどりの実態調査報告書」でも、練馬区の緑被率(区全体に緑が占める比率)は24.1%(平成28年度)、現在でも23区で一位です。

しかし、練馬のみどり、急激に減少しています。
平成23年には農地や緑地、公園などの緑が占める面積は合計で1,221.9ヘクタールだったのが、平成28年には1,159.6ヘクタール、この5年で62ヘクタールが無くなりました。これは、東京ドーム13個分にも達します。
特に大きく減少しているのが練馬の北西部で、私が住む大泉学園町では5年間で8.5ヘクタール(東京ドーム2個分)、同様に、西大泉では8.4ヘクタール、東大泉は7.8ヘクタール、南大泉では4.7ヘクタールが減少しています。
近所を息子と散歩している中で、「あれ、ここにあった畑がなくなったな」と感じることも多かったのですが、それが今回の調査ではっきりと示された形です。
練馬区では平成18年に「みどり30推進計画」を立て、平成28年までに緑被率を30%にすることを目標にしました。しかし、計画時点での緑被率が26%だったのに対して、現在では24%とむしろ後退を続けています。こうした状況を踏まえて、今後のまちづくりを考える中でも、練馬区としてもみどりを守るために、手放すことになってしまった土地を買収して公園や緑地にするなどの対策をより積極的に行う必要があると思います。