一般質問では、在留資格のない外国籍住民へのワクチン接種についても訴えました。(詳細は議事録をご覧ください。)

【はじめに】

地域で暮らす外国籍住民の権利に関連して、練馬区でも仮放免中の方が4月現在で19名、それ以外にも、多くの非正規滞在の外国籍の方が生活しています。
感染拡大を予防するためには、在留資格の有無にかかわらずワクチンの接種が必要です。政府は、仮放免者であれば在留資格が無くてもコロナワクチンが接種できるとする方針を発表しました。しかし、仮放免者の方のなかにもその事実を認識せず、自治体にアプローチしない方もいると思われます。また、在留資格がなく、仮放免もされていない人にいたっては、収容や強制送還への恐怖から居住地を知られることは避けたいと考える人もいるでしょう。だからこそ、欧米やアジア諸国では、在留資格のない外国人もワクチンが接種できることと、そのために自治体等に申し出ても非正規滞在の事実を入国管理当局には通報されないことを政府や自治体が積極的に広報している国も多数あります。

【在留資格のない外国籍住民にもワクチン接種を!】

そこで伺います。国の方針では現在、仮放免中でない在留資格のない方に対するワクチン接種は、「ケースバイケース」とされています。いつどこで感染しそれが広がるかわからない以上、どんな事情の方であっても全ての人にワクチンの接種がなされるべきであり、この趣旨には賛同できません。いずれにせよ、判断は自治体が行うべきであるところ、すべての方を対象にすべきです。第二に、なるべく多くの方が接種を受けるために、ウェブサイトや区報やちらし、SNS、保健所での張り紙等を含めた適切な媒体で広報することを求めます。練馬区の方針を伺います。

【区の回答】

公衆衛生上の観点から、区内に在住する実態を有する方については、原則として国籍に関わらずワクチン接種の対象となるものと認識しています。在留資格がなく仮放免中でもない方から接種希望の申し出があった際の手続きは、現在国に確認しています。接種の情報については、今後も工夫します。

【岩瀬の感想】

練馬区として、在留資格のない方への接種を前向きに検討して、国に問い合わせているということは評価できます。地域の中で様々な国籍や背景の方がお互いに尊重し、共生できるよう、今後も力を尽くします!