先日、小学校の保護者の方からこんなご相談を頂きました。

「子どもの通う小学校、先生の休職が相次いでいます。それぞれ担任を持っていました。代わりの教員も補充されていないため、いまは校長先生や教頭先生も担任を持っています。それぞれ、個別の仕事もある中で先生も大変ですし、何よりも子ども達が心配です。なんとかならないのでしょうか?」

練馬区に確認したところ、年度の途中ということもなり、なかなか見つからないとのことです。
教員のなり手不足が大きな問題になっています。その結果、教員試験の倍率が下がるだけでなく、先生に何かあった時の代わりの先生が不足する、といった問題も顕在化しています。何度も指摘していますが、教員の労働環境は非常に厳しい状況にあり一か月の残業時間が過労死ラインを超えている方は全体の4割にも達します。また、教員の方々は公務員のなかでも残業代が認められない特殊な仕事になっています。

練馬区も「教員の働き方改革推進プラン」を打ち出しましたが、「教員の意識の改革」など、効果には疑問もあります。根本には国の教育にかけられる予算があまりに少ないことが背景にあります。

https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kyoiku/gakko/hatarakikata_plan.html

大きな視点としては、国がさらに少人数教育を推進し教員の数を増やすこと、そして区としてはまず、生活支援員など教員の補佐をする方を独自で採用するなどの取組が必要です。教育にかける予算を削るということは未来への予算を削ること、絶対に避けるべきです。今後も区に対応を求めます。