2月21日の練馬区議会の予算特別委員会、区民費・地域文化費の審査において、武蔵野市の条例案を参考にしつつ、練馬区に対しても外国人の投票も可能とする住民投票条例を検討するよう求めました。私は多様性こそが民主主義をより豊かにすると信じ、何度もこうしたテーマを取り上げてきました。議場でのやり取りを抜粋してご報告します。

【岩瀬の質問】
武蔵野市で昨年、外国人の投票も可能とする住民投票条例案が市議会で否決されました。在留期間などの要件を設けない条例としては国内で3例目となるものでしたが、一定の条件を付けたうえで投票資格を認めているのは、住民投票条例がある全国78自治体のうち43の自治体に達します。https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/74659.html

地域で暮らす外国籍住民の意思が区政に反映されることは、地方自治をさらに多様で理想的な姿に発展させるものです。練馬区でも外国籍住民をも含んだ常設の住民投票条例の制度の確立に向け、今こそ検討すべきです!!

【区の回答】予定はない
これまでも外国人の方の意見を様々な場で聴いてきました。しかし、政治に参画すること、法的仕組みに取り入れることは別次元です。武蔵野市での例にあるように、様々な意見、考え方があるのが現状だと思っています。区として新たな条例の制定や制度化について取り組むことは考えておりません。

【岩瀬の思い】差別や誤解に基づく偏見がある今だからこそ条例を!
区の回答は非常に残念なものでした。練馬区は反対の意見もあるから条例や制度では検討しないとのことですが、私はむしろや外国人への誤解、偏見がある今だからこそ、区として積極的に対応すべきだと考えます。住民投票で示される表現の自由のような普遍的な基本的人権は当然、外国人にも保障されます。練馬区でも2010年に自治基本条例ともいえる練馬区政推進条例が策定されました。その中で外国籍住民の住民投票への参加についても議論はされましたが、結論は先送りにされたままです。「すでに共に生きている」外国籍住民の存在を、練馬区全体で分かち合うことを今後も求めていきます。