議会の会派「インクルーシブな練馬をめざす会」で世田谷区立 産後ケアセンターを視察。仲間の高口ようこさんが発案、アレンジしてくださって皆さんで訪問しました。

世田谷区では2018年4月に区立産後ケアセンターを設置。施設では産後4か月未満の母子および未就学児のきょうだいで心身の健康または育児に対する不安・疲れがある方、家族・親族から十分な支援を受けられない方を対象に、宿泊型のショートステイと日中滞在のデイケアのサービスを実施しています。区立でセンターを構えているのは世田谷区のみであり、とても参考になります。https://sango-midwife.jp/index.html

設置の背景は、35歳以上で出産する割合がこの10年で34%から47%へと激増したこと祖父母等と同居、近居ではない方が全体7割以上等と、特に近年になって母親の負担が大きくなっていることがあるとのこと。

練馬区でもショートステイなどは行っていますが、全て民間施設を利用する形で実施しています。費用について世田谷区では一泊4500円(課税世帯)に対して、練馬区では12,000円(課税世帯)で兄弟の利用も認められていません。世田谷ではなぜ区立の施設を作ったか、その大きな理由は区と連携して必要なサービスに繋げやすい、とのことで、実際に利用者12%、再利用者の35%は区と連携したとのこと。また、安定的な運営ができること、質を担保できること、利用者が安心できるといった数多くのメリットがあるとのこと。もちろんコロナの影響で歳出も増加しているものの、必要性は高いと感じているとのことでした。

練馬区は産後ケアセンターについては、既存の民間事業を活用する姿勢を示していますが、こうして区立施設を作ることの意義は大きいと思います。コロナ禍でさらに孤立しがちな母子への支援を充実させるためにも、練馬区でもさらなる支援の検討を求めていきます。