一般質問について今回が最後のご報告になります。子育て環境の充実では、特に幼稚園での障害児支援の充実、区立幼稚園での3年保育の実施、そしてレスパイト目的での一時預かりなどを求めました。
【岩瀬の訴え 区立幼稚園の障害児の比率は約4割、私立園での受け入れ拡大を!】
区立幼稚園において、年々、障害児の比率が増加しており、わずか2年前、2020年4月の段階では23%でしたが、今年4月には38%まで増加。保護者からは地域の私立園での入園を断られる中で、区立園を選ばざるを得ない、といった訴えが頂いています。練馬区は障害児受け入れの拡大に向けて、私立園への理解や協力を求めるとしていますが充分な成果を上げていない中で、加配の際の費用の増額などを含め、取組を拡大すべきです。
【区の回答】
令和2年度に月額単価を約15%、約2万円増額したほか、障害児保育に関わる研修支援を行うなど、障害児保育の充実に取り組んでいます。引き続き私立園との連携を強化しながら障害児教育が進むよう取り組みます。
【岩瀬の訴え 区立幼稚園でも3年保育の実施を!】
区立幼稚園での保育について、保護者は長年にわたり3年保育の実現を求めており、古くは1998年にも陳情が出されていました。区は実現に向けて検討を進めると繰り返していますが、既に20年以上が経過したなかで、なぜ達成できないのか、区として一刻も早い対応を求めます。
【区の回答】
保護者や私立園関係者の意見を伺いながら、園児数や障害児保育等の現状を踏まえ、区立園の役割やあり方について検討を進めます。
【レスパイト目的での一時預かりの実施を!】
ひとり親ホームヘルプサービスについて、こちらは、小学生までのお子さんがいるひとり親が利用できるもので家事支援、留守番などが可能です。昨年度も2,700回以上の利用がありました。他方で、サービスを受けるためには事前に福祉事務所まで申請に行く必要があり、申請期間中しか利用することはできません。同時に基本的には就労中、就学中の支援が趣旨であり、レスパイトを目的とした利用は想定されていません。虐待防止の観点からも、申請方法の簡易化やレスパイト目的の利用拡大も含めて検討すべきです。
【区の回答】
現在、実施しているひとり親家庭ニーズ調査結果を8月までにまとめ、自立に向けた支援策の充実について検討してまいります。
【岩瀬の思い】
練馬区でも昨年の出生数は大幅に減少。その背景には、コロナの影響が続く中で子どもを産み育てることを断念した方が多かったことがあると思います。そんな中にありながら、練馬区は財政危機を理由に第三子以降が生まれた際のお祝い金を半額へ減額したり、区立保育園の閉園を決定したり、保護者にとって非常に厳しい決定をしてきました。70億円をかけて新しい美術館を建てるよりも、数百億円かけて住宅街に新しい公園を作るよりも、こうしたことにお金を使うべきではないでしょうか。今後も訴えていきます。