6月10日に一般質問 を行いました。年に一度の一般質問、私にとって選挙前の最後の機会でした。今回、何としても訴えたかったのは「当事者ぬきで当事者のことを決めないで」(nothing about us without us) ということ。谷原保育園の閉園計画では保護者をはじめ1万人以上の方が反対の声を上げている中、区は「一円たりとも無駄にしない」と反対の声に向き合おうとしていません。稲荷山公園の整備計画では400件を超える住宅が立ち退きを求められ、美術館の建て替えでは70億円以上もの税金が使われようとしています。区が取るべき姿勢は、声を上げる市民を少数と切り捨てることではなく、一人一人に寄り添うこと。最初の質問では区長の基本姿勢を問いました。私の訴えと区長の回答の概要をご報告します。(詳細は議事録をご覧ください)
【岩瀬の訴え】
4月の区長選挙、前川区長は3期目の当選を果たしました。しかしその差はわずか2,000票、前川区政に対して反対の声を上げた方が投票者の半数近くいたことを区長は重く受け止めるべきです。「長期的な権力は必ず腐敗する」と言われる中で、大切なことは区長に投票しなかった方を含めて、住民の意見、提言、苦言に耳を澄まし、声を取り入れることです。市民から直接声を聴きその声を区政に反映させる仕組みを設けるなど、より積極的なコミュニケーションを図るべきです。
【区長の回答】
区長就任以来、練馬の未来を語る会を約80回開催するなど、区民と話し合いを重ねてきた。コロナの動向を注視しながらこうした会を再開する。区長への手紙にも全て目を通してきたし、私自身が直接返信することもある。「区民とのより積極的なコミュニケーションをと指摘があったがこれ以上何をせよと仰るのか、残念ながら全く理解できない。」
【岩瀬の思い】
私が求めたのは、保育園の閉園計画に苦しむ保護者の声を直接聞くことであり、公園整備によって立ち退かされる方々の思いに寄り添うことです。賛成の方だけでなく、反対の方にこそ丁寧に向き合うことが大きな権力を持つ区長の務めだと信じます。「これ以上何をせよと仰るのか、残念ながら全く理解できません。」との回答、非常に残念です。何としても、こうした練馬区の姿勢を改めるよう、今後も全力で訴えます。