練馬区議会の第4回定例会の最終日、議員提出議案として議会に「学校給食費の無償化を求める意見書」を提出しましたが否決されました。
【他の区では続々と無償化へ】
練馬区でも子どもの貧困は深刻、公立の中学校にお子さんが通う家庭では5世帯に1世帯(18%)が生活保護に準ずる世帯(就学援助世帯、生活保護基準の1.2倍以内の収入)に該当します。就学援助を受けていない家庭でも生活は厳しさを増す中で、お子さん一人当たり小学校で年5万円、中学校で6万円かかる給食費、葛飾区では来年4月から給食費を無償化、世田谷区でも無償化に向けた検討を開始しています。これまで練馬区では財源が厳しいと答弁してきました。
【なぜ、国へ無償化の検討を求める事すらできないのでしょうか…】
そうした中で、私たちもまずは練馬区議会から国に対して、国の政策として給食費の無償化の支援を行うよう求めるべきと訴えました。しかし50名の議員のうち、賛成は私たち(インクル)、共産党、立憲民主党、オンブズマンの15名、自民党など与党の反対で否決されました。他の自治体では無償化に向けて独自に動き出している中で、練馬区では国への意見書を出すことも適わないということ、とても残念です。
【子育て世帯への総合的な支援を求める意見書は可決】
他方で、国に対して子育て世帯への総合的な支援を求める意見書については全会一致で可決しました。こちらの意見書は給食費を含めた子育て家庭への総合的な施策を国全体で考えるというものでした。
【岩瀬の意見】
練馬区は給食費の無償化について、財源が厳しい中で検討もしない言っていますが、23区で子どもの数が最も多い世田谷区でも無償化に向けた検討を開始しています。80億円以上をかける美術館の建替えをはじめ、練馬区として様々な事業を見直すことで一部であったとしても対応は可能なはず。国として無償化を行うまで、区として子育てや教育の経済的負担を軽減する取組をさらに行うよう訴えていきます。ご意見などあればぜひお聞かせください。