今回のイベント、ZOOMと会場であわせて50名近くの方にご参加頂きました。政府高官の「近くに住んでいるのも嫌だ」という発言もあるなかで、既に共に住んでいるということをしっかりとお話したいという思いで、本日お話をしてくださいました。
彼女のお話で印象的だったのが、パートナーと一緒になること、そして妊娠すること、その全てのタイミングでカミングアウトをするかを迫られるということ、例えば妊婦検診の際にも、必ず相手のことを聴かれる中で自身で架空の家族の物語を作って説明したとのこと。悪いことをしているわけでもないのに、なぜ嘘をつかなければいけないのか、すごく辛かったとのことです。「いわなければいいじゃないか?」という批判もありますが、言わない限り権利として守ってもらうこともできない、カミングアウトを強制されてしまうという訴え、とても印象的でした。
子どもを育てるということ、それだけでもストレスがかかる中で、周りの方にも自身のことを明らかにできない、その辛さは想像を絶するものです。だからこそ、制度として同性婚を確立して、社会全体で受け入れていくことが必要というご意見、その通りだと思います。ご参加頂いた方の中にも、トランスジェンダーの方、レズビアンの方、また地域で子育てするLGBTQの当事者の方等、フリーディスカッションの際にそれぞれのことをお話いただけたことがとても良かったと思います。こうした活動を続けることで、地域の繋がりや思いを繋げていけたらと思います。