6月20日の文教児童青少年委員会、築62年の石神井南中学校、80年までの長寿命化改修を行うと報告。子どもの障害の有無にかかわらず、地域の学校で共に学ぶ「インクルーシブ教育」が求められているにもかかわらず、練馬区はエレベーターの設置は考えていないと答弁。

障害者権利条約の加盟を背景に2021年には改正バリアフリー法が施行。(https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/442005.html

学校にはエレベーターの設置が義務付けられています。しかし練馬区は、建て替え(改築)では設置が義務だが改修では義務ではない、構造上難しい、ことを理由に拒否、かわりに昇降機で対応するとしています。

昨年、車いすを利用する中学生の保護者から相談を頂きました。学校にエレベーターがないために、昇降機を利用しているのですが、1階から3階に移動するまでに片道20分、往復で40分かかるとのこと。音楽室や少人数教室などへの移動で日々とても辛い思いをしているとのこと。「移動に時間がかかるので希望していた吹奏楽部にも入れなかったと、障害があることで、色んなことを諦めさせなければいけないのが辛い」と仰っていたことが心に強く残っています。

長寿命化によってこれからさらに20年、エレベーターを設置しないことは条約や法の趣旨にも反するものですし、何よりも当事者の犠牲をあまりに強いるものです。建物内に設置することが難しいのであれば、外付けを検討することや、バリアフリーができないのであれば改修ではなく建て替えを検討することも必要だと思います。今後も対応を求めます。