10月24日から26日まで文教児童青少年委員会の視察。初日は山口市のコミュニティスクールについて話を伺いました。
1.コミュニティスクールってなに?

コミュニティスクール(学校運営協議会)は、保護者や地域住民等が学校運営に参画する仕組みとして、平成16年の地教行法の改正により制度化、平成29改正法により全国で急激に増加しています。特徴として保護者や地域住民、学校関係者等からなる学校運営協議会を設置し、教育目標や運営方針など、学校の基本方針を皆さんで決めていくことがあります。
練馬区では本年3月末に「練馬区学校運営協議会検討委員会運営要領」を作成。
https://www1.g-reiki.net/…/reiki…/a100RG00003480.html
区内の3校(豊渓中、光和小、練馬東小)で試行的に開始をしています。

2.山口市の取り組み、全ての学校でコミュニティスクールを実施!

山口市では平成21年にスタート、平成24年には全国に先駆けて全校(小学校33校、中学校17校)で導入に成功しており、全国の自治体が視察に訪れています。山口市の学校運営協議会の最大の特徴は、子ども達も協議会に内容によっては参加できること。例えば、学校の教育方針を決める会などでは生徒会の子ども達なども参加し、自分たちも主体的に活動できるとのことが非常に印象的でした。

3.山口市での学校を核とした地域づくり

山口市では学校を核とした地域づくりを進めるために、「コミュニティスクールから、スクールコミュニティ」をスローガンに、地域協育ネットを構成。これは中学校区を単位として、地域学校活動推進員を中心に、幼保から行政、大学、社協など子どもを地域ぐるみで支援する仕組みとのこと。社会に開かれた学校にするために、休日部活動の地域移行や小中学生への学習支援、田植え体験など地域と繋がる活動も実施しているとのこと。地域の有力者の方を推進員に選ぶことで外からではなく、地域の中から、自分たちの地域のこととして活性化に成功したとのことです。

4.練馬区では何ができる?

練馬区でも来年度から本格的にコミュニティスクールが始まろうとしています。子ども達を地域全体で支えるという考え方が非常に重要でもある中で、先行している山口市の取り組みは非常に参考になりました。特に、学校運営協議会では子どもも意見を言える場を用意するということ、また、地域教育ネットのようなネットワークを区内でも中学校単位で構築することは大切だと思います。