決算の子ども家庭費の審議では、練馬区が実施しているファミリーサポート事業を取り上げました。保護者が仕事や外出などでお子さんを預かって欲しいとき、送迎が必要な時などに、援助を行う提供会員が有償でお預かりする制度で私自身もお世話になっています。
【ファミサポの報酬は1時間800円、20年以上一度も上がらず。】
前回の委員会で、ファミサポの報酬が時給にして僅か800円、制度を開始した2001年当初から一円も上がっていないことを指摘、改善を求めたところ、近隣他区と比較しても同額が多く、見直しは考えていないとの回答でした。
【他区では独自の加算も!】
練馬区で援助を行う提供会員の方は268名と23区では12位。一方で、援助を必要とする依頼会員の数は9,727名、23区で2番目です。つまり、他区ではファミサポ一人に対して依頼会員は5名程度なのに対し、練馬区では36名、希望する方に対してファミサポが圧倒的に少ない状況です。練馬区のファミサポの平均年齢は61.5歳、今後の高齢化も進む中で、担い手となる方を増やしていくことは不可欠です。
【他区の状況を見ながら増額や支払い方法の変更を!】
会員を増やすには予算の際にも訴えた通り報酬の改善が不可欠です。練馬区では平日は時給800円、土日や早朝・夜間については900円としていますが8区では、土日や早朝・夜間で1000円。また、区独自の上乗せとして豊島区では2時間程度の児童虐待に関わる研修を受けた会員に対しては一時間あたり200円を上乗せ、実質的には時給1000円です。報酬額について、他区の状況を検討しながら、利用者負担を上げずに区が差額を支払う方法で増額を検討すべきです。また、支払い方法についても課題。現在は提供会員が利用会員と直接現金をやり取りする制度。そのため、毎回お釣りを持参するなど苦慮しています。北区など4区ではペイペイなどを使ったコード決済も導入、区も負担軽減のためにコード決済導入を進めるべきです!
【練馬区の回答】
他区の状況を見ながら検討する。
【岩瀬の訴え】
ファミサポ制度においても、ボランティアの熱意や善意に頼り過ぎている部分が多いものです。こうした状況はやりがい搾取にも繋がり、持続可能性をも損なうものです。今後も区として一刻も早く対応することを求めます。