7月30日の文教児童青少年委員会、3か所の練馬区立保育園で来年4月から0歳児の受け入れを暫定的に停止するとの報告がありました。

対象となるのは光が丘第二保育園光が丘第十一保育園富士見台こぶし保育園の3園です。
区はゼロ歳児の募集停止の理由として、練馬区全体で育休が定着したことや、子どもの減少などでゼロ歳児の保育園への入園申込が減っていることを挙げています。練馬区全体の数値を見ると、区内の188園中の92園でゼロ歳児の受け入れに空きがあり、充足率は8割程度とのこと。

今回の3園については以下の通りで定員33名に対して13名の受け入れとのことです。

光が丘第2保育園:定員9名、受入れ7名
光が丘第11保育園:定員9名、受入れ4名
富士見台こぶし保育園:定員15名、受入れ2名

こうしてみると、少なくとも光が丘第2保育園については、空きはわずか2名、年度途中の入園を考えても、とても不要とはいえません。

また、3園の受け入れを停止した場合、練馬区全体で空きがあったとしても、近隣に空きがなければ意味がありません。練馬区として、練馬、大泉、関、石神井の4地域に分けて、保育園の必要性を検討しているとのことでしたが、富士見台の子どもが練馬まで通えるのでしょうか?また、兄弟での入園を希望していたとしても、来年からは異なる園に預ける必要が出てしまいますし、全く保護者に寄り添ったものではありません。

そもそも、練馬区は区立谷原保育園の閉園決定の際にも、私立園ではゼロ歳児の受け入れを行うので、サービス向上が図られるとしていました。なぜ同じ練馬区がゼロ歳児の受け入れを停止するという決定をするのでしょうか?

子どもの数が減っているのは事実としても、今回のゼロ歳児の受け入れ停止はあまりに拙速なものです。特に今回は、何の資料もないただの口頭報告でした。保育園のあり方全体にも影響を与える大きな問題、今後の議会でも議論をしていきます。ぜひご意見などお寄せください。