駅頭でのご報告、猛暑で嫌になってしまうときもありますが、様々な方からお話を聞かせてもらえる事が一番の励みになっています。今日も、駅の周りでボランティアのゴミ拾いをなさっている方からお声がけ頂きました。

聞くと、特に最近になって駅近くの路地裏でお酒の空き缶が多く捨てられているとのこと。ポイ捨てを取り締まることの必要性をお話されるのかと思っていたら、全く違う内容でした。

「私が若いころは、働き続ければ給料が上がると信じていた。今の若者はそんな希望を持つこともできない。近くの居酒屋でお酒を飲む余裕すらなく、こうして道端で呑むしかないんだ。ゴミを捨てられるのは確かに迷惑だけど、あなたにお願いしたいのは、ポイ捨ての罰則を設けるとかじゃない、若者がきちんと稼げる社会を作って欲しいんだ。」とのこと。

背中をピンと伸ばして、たくさんの缶を手に真摯に訴える姿が印象的でした。

現在、様々な地域で空き缶のポイ捨てが問題になっています。暑い中で日々、ボランティアでゴミ拾いをされるということ、さぞ大変かと思います。しかし、それでもゴミを捨てる行為をただ断罪するのではなく、その背景を見たうえで、社会として対応すべきという訴えに胸が熱くなりました。国の対応があまりに遅く、不十分な中で、せめて練馬区としてできること、返済不要の奨学金の創設や、正規雇用の拡大など出来る限りのことを今後も訴えていきます。