10月25日、区民生活委員会の行政視察の2日目、岡山市市役所にて電子町内会への取組についてヒアリングを行いました。
電子町内会とは、岡山市の説明によると
インターネットを使って町内会活動をはじめ、地域の情報を広く発信することで、地域コミュニティの活性化や市民の情報化を進めて行くものです。
岡山市の人口は約71万人、市内に1700を超える町内会が存在し、町会加入率は79%に達しますが、近年は加入率も低下傾向にある中で、町内会の回覧板などの電子化への取組を進めているとのこと。
本事業は平成13年度に開始、約20年が経過する中で、現在は92町会が電子化を実現しています。地域の情報を発信することで、活動に参加する人が増え、実際の活動の発展につながった事例も報告されています。
他方で、現在の導入率はまだ5%程度とのことで、いかに導入率を上げるかが課題になっているとのこと。その背景として、1.町内会の加入後のモチベーションの維持、2.次世代への引継ぎ、3.一人で運営している町内会もある、4.担い手に高齢者が多いため、次世代の育成が必要といったことがあるとのこと。
岡山市ではパネル展や研修会の開催などを通じて、少しでも加入が増えるための取組をしているとのこと。
練馬区でも町会への加入者は毎年低下しており、現在の加入率33%程度。若い方はほとんどいません。練馬区も町会を最大のパートナーと位置づけ、加入率向上にむけ様々な取組を行っています。練馬区でもいくつかの町会が独自にウェブサイトを作っていますが、組織的ではありません。町会の方に負担ではない形で、電子化を進める取組、参考になりました。