2023年度決算審議では、美術館等維持運営費に関連し、練馬区立美術館の建替えについても質問しました。

美術館の建替えにおいて練馬区は基本設計の段階で概算工事費は合計で91.3億円と説明しており、現在の工事費の高騰を考慮すると100億円を超えることが予想されます。

区は地球温暖化対策および光熱費の抑制のため、省エネ基準としてZEB readyを目指すとしています。他方で、先日の補正予算の審議では「美術館について、国や都からの本体工事に関わる補助はない」と明言していました。工事に関わる補助はない、ということは、練馬区は国に対してZEB readyに関する補助金の申請を行わないのですか?

練馬区の回答

美術館、図書館の再整備にあたりましては、本体の建築工事については国や都の補助金はありません。ただし、作品の公開や博物館の教育普及事業などのメニューについては補助があります。環境に関わるものも含め、メニューの対象になるものがあれば補助金の獲得を目指します。

岩瀬の意見

建設費が膨らむ中で環境の最低基準であるZEB readyの補助すら受けられるかもわからない。あまりに問題が多いものです。

100億を超えるとも言われる美術館について、一刻も早い概算価格の公表と工事の見直しを求めます。