令和5年決算特別委員会では、私立保育園での障害児保育巡回指導についても訴えました。

障害児保育については、区立認可園ではほぼすべての園で実施する一方で、私立認可園では中々進んでいません。

そうした中で練馬区は令和3年度から障害児保育巡回指導事業を開始。同事業は私立保育園での障害児の受け入れを拡大するため、障害児や支援を必要とする児童を保育する際の専門的知識、技術、具体的な支援方法等について、専門家が各園を巡回して指導することを目的に委託により実施されています。

事業の実施においては指導員の資質が非常に重要です。こうした中、今年4月から新たな事業者が受託、現場からは、これまでの事業者と比べて具体的なアドバイスが減っているとの声が挙がっており、こうした声は練馬区にも届いているとのことです。

事業者の選定においては、価格に基づく一般競争入札を採用しており、昨年度までの事業者は次点で選ばれなかったとのことです。そもそも知識や経験、専門性を問われる同事業において、一般競争入札は適切ではありません。価格のみで決めるのではなく、プロポーザル方式などで事業者の方針や経験など総合的に判断すべきです。

区の回答

この事業につきましては、専門家の確保が必要ですが、対応できる事業者が複数あること、また引継ぎでは知見を活かせること、こういったことから入札で事業者を決定したものです。質の担保もしっかり図っています。今後も適切に対応していきます。

岩瀬の意見

区は一般競争入札であっても、委託の条件に「資格や実務経験を有するもの」としているために、一定の質を担保できるとのことですが、事業者としてはいかに価格を落とすかに注力せざるを得ず、必然的に巡回指導員には資格があっても、経験の浅い方を選ばざるを得ない状況になります。非常に重要な私立保育園における障害児保育を推進するためにも、お金だけで決めるのではなく、知識や経験を総合的に判断するよう、見直しを今後も求めます!